アマゾン、オンライン食品販売での優位は縮む

この記事は、Business Insiderのプレミアム・リサーチ・サービス「Business Insider Intelligence」の調査レポートをもとにしています。


アメリカにおけるオンライン食品販売の売り上げは、食品販売マーケット全体よりも急速に成長しており、2018年の239億ドルから2023年には595億ドルに到達すると、Institute of Grocery Distributionのデータを引用してInternet Retailerは伝えた。

アマゾン、オンライン食品販売は苦戦

Business Insider Intelligence

アマゾンは2017年にホールフーズを買収、これはオンライン食品販売マーケットの成長を加速させると関係者はみている。さらにRBC Capital Marketsの調査によると、アマゾンはマーケットをリードしているInternet Retailerは記した。

2017年、74%の消費者がオンライン食品販売の第1の選択肢として、アマゾンの名前をあげた。

だが2018年、第1の選択肢としてアマゾンをあげた消費者は大幅に減った。同社は1位をキープしているものの、アマゾンを選ぶと答えた人はわずか38%となった。

アマゾンの数字が下落したのは、他の大手食品小売がオンライン販売の重要性を認識したためだろう。

調査では「その他」と答えた人が2番目となり、2017年の11%から2018年には29%にまで数字を伸ばした。これは各地域の食品販売店が成功しつつあることを示しているが、同時にクローガー、ターゲット、アルディ(ALDI)といった大手食品小売の名前が明確にあがらず、「その他」に含まれたことは要注目だ。

一方、ウォルマートとJet.comの数字は、2017年の5%から2018年には15%へと3倍になった。同様にInstacartは3%から8%へ、Peapodは4%から7%へ数字を伸ばした。Fresh Directのみが3%のままに留まった。

アマゾンが数字を落とした中、業界が全体的に成長していることは、アマゾン以外の小売がマーケットに参入し、アマゾンから顧客を奪って、アマゾンによるマーケットの独占を許さないだけの良質な商品やサービスを提供していることを意味する。

オンラインでの食品購入を選ぶ消費者は増えており、食品小売にとってはチャンスが広がっている。

食品をオンラインで購入する消費者は、2015年から2017年にかけて毎年着実に5%ずつ増えたが、2017年から2018年には25%から36%へと11%も増えた。

そして消費者がオンラインで食品を買う頻度も増加している。

22%の消費者が少なくとも週に1度、オンラインで食品を購入すると答えた。これは2017年の2倍の数字。オンラインで食品を買う人が増え、マーケットの中で大きなシェアを占めるようになることはより重要なこととなる。

しかし購入者が増えることは、売り上げを伸ばすために食品小売がお互いに食い潰し合う必要がなくなることを意味する ── つまり、提供するサービスや商品を使って、新しい顧客の獲得に集中できる。

現在、急展開で進むマーケット拡大とサービス競争は、将来、さらに激しさを増すだろう。

アマゾンはプライムナウ(Prime Now)でホールフーズの商品を配送し、新たなマーケットを切り開いている。クローガーはイギリスのネットスーパー大手オカド(Ocado)と共同でハイテク倉庫の開発に取り組み、ウォルマートは2018年末までに配送エリアをアメリカの40%のエリアにまで拡大しようとしている。

多くの大手食品小売が配送エリアと配送能力の拡大を急いでいるようだ。

食品小売各社がオンライン食品販売をより広いエリアで行うようになるため、オンラインで購入する消費者の割合は数年のうちに、さらに高い数字を示すようになるはずだ。

[原文:Amazon's online grocery lead is shrinking

(翻訳:Makiko Sato、編集:増田隆幸)

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