シリアに続きアフガニスタンからも撤退へ? アメリカのマティス国防長官が辞任、その書簡で語ったトランプ大統領との溝

マティス国防長官

ジェームズ・マティス国防長官。

Mark Wilson/Getty Images

  • アメリカのジェームズ・マティス国防長官が2019年2月末に退任する。
  • マティス長官の退任は、トランプ大統領が20日(現地時間)に一連のツイートの中で発表したもの。
  • 大統領はマティス長官が「退任」すると述べたが、マティス長官はトランプ大統領には大統領により近い考えを持つ国防長官が必要と感じたため「辞任」したという。

アメリカのトランプ大統領は20日夜、ツイッターを通じて、マティス国防長官が2019年2月末に退任すると発表した。

「この2年間、わたしの政権で国防長官を務めた後、マティス大将は殊勲を残して2月末で退任する」とトランプ大統領はツイートした

「ジムの在職中には新たな戦闘装備の購入を含め、素晴らしい進展があった。マティス大将は同盟国やその他の国に対して、その軍事的に相応な義務を負担させることにおいて、わたしの大きな助けとなった。次の国防長官は近く指名する。ジムの仕事に大いに感謝する! 」

トランプ大統領はマティス長官が「退任」すると述べた一方で、マティス長官の辞意を伝える書簡は明らかに大統領を批判するものだ。マティス長官は、辞任の理由を自身と大統領の考え方の違いによるものだと述べ、中でも国際秩序の安全や同盟国の扱い、アメリカの敵対国の扱いで意見が合わなかったとしている。

「同盟国には敬意を払い、害をなすアクターや戦略的競争相手には目を光らせるというわたしの考えは非常に固く、40年以上にわたってこうした問題に関する情報を得てきた」と、マティス長官は説明している。「我々の安全、繁栄、価値に資する国際秩序を進展させるため、我々は全力を尽くさなければならない。そして、この尽力は我々の同盟国によって強化される」

「これらの問題とその他の問題について、大統領には自身の考えとより合致する国防長官を選ぶ権利があり、わたしは自らの地位を辞することが正しいと信じている」とマティス長官は書き、書簡で示した自身の考えをトランプ大統領が共有していないことを示した。

突然ではあるが、想定外ではなかったマティス長官の辞任の発表は、トランプ大統領がマティス長官を含む主要なアドバイザーの助言を無視し、米軍のシリア撤退を決めた後のことだった。アメリカではさらに、トランプ大統領がアフガニスタンに展開中の米兵1万4000人のうち最大3000人を撤退させることを積極的に検討していると報じられている。

[原文:Defense Secretary James Mattis quits, says his views aren't 'aligned' with Trump as the president upends major US policies]

(翻訳、編集:山口佳美)

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