子どもを持っても大丈夫? 仕事と子育ての両立に悩むミレニアル世代は、数万円を払って講座に通う

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持つべきか、持たざるべきか?

Syda Productions/Shutterstock

  • 多くのミレニアル世代が「自分は子どもを持つべきか? 」と悩んでいる。
  • 彼らのこうした「迷い」がコーチや講座、本への需要につながっているとニューヨーク・タイムズは報じている。
  • あるオンラインのグループ講座の受講料は397ドル(約4万4000円)。
  • 多くの女性が子育てとキャリアの両立、自由がなくなることを不安に感じている。

ニューヨーク・タイムズは今年の夏、アメリカでは子どもを持つかどうかで悩むミレニアル世代が増えていると報じた

その結果、心を決める手助けをしてくれる講座やコーチも増えているという。

「この悩ましい問題に注目が集まっています」と、30年にわたって子どもを持つかどうか悩んでいる人々と向き合ってきたソーシャルワーカーのマール・ボンバーディアーリ(Merle Bombardieri)氏は語った。「昔は子どもを持つことが素晴らしいことなのかそうでないのかで迷う人が多かった」のが、今は多くの人が異なる将来の展望の間で板挟みになっているという。

ボンバーディアーリ氏はマサチューセッツ州ケンブリッジで1日がかりのワークショップ「The Baby Decision」を行っている。参加費は1人あたり115ドル(約1万3000円)。カップルで参加する場合は割引がある。

一方、「母親の迷いを晴らすメンター(motherhood clarity mentor)」のアン・デビッドマン(Ann Davidman)氏は、オンラインでグループ講座を行っていて、その受講料は397ドルだ。1対1のコーチングもあるが、料金はウェブサイトに表示されていない(恐らくさらに高額になるだろう)。

また、「サンフランシスコ・ウィメンズ・セラピー」では、母親になるかどうかで迷っている女性向けにカウンセリングを行い、女性が「自身の決断に対する罪悪感や後悔、恐怖を乗り越える」手助けをしているという(料金はウェブサイトに表示されていない)。

多くの女性が仕事と子育ての両立に不安を感じている

子どもを持つかどうか、決められない理由は人によってさまざまだろう。しかし、ある調査の結果、多くの女性がワーク・ライフ・バランス(もしくはそれが失われること)に不安を感じ、決断できなくなっていることが分かった。Bustle Trends Groupが実施したこの調査では、多くの回答者が仕事と子育ての両立に不安があるため、子どもが欲しいかどうか分からないと答えたと、E・J・ディクソン(EJ Dickson)氏は書いている

ピュー・リサーチ・センターが2015年に公表した調査でも、ミレニアル世代のワーキングマザーの58%が子育てによって出世が難しくなったと回答している。ミレニアル世代の働く父親で同様の回答をしたのは19%だった。

もしあなたが子どもを持つかどうか迷っている、もしくは子どもを持つことを恐れているなら、専門家のこのフレームワークが前へ進む役に立つかもしれない。心理学者で子育てに関する複数の著書があるカール・ピックハード(Carl Pickhardt)氏は以前、Business Insiderの取材に対して、子どもを持つ準備ができているかどうかが分かるポイントとして、「揺るぎないパートナーシップもしくはサポート・ネットワーク」「自立できる能力」「自己規律」「自己実現としての子育てというビジョン」の4つを挙げた。その上で、大半の人が4番目の「自己実現」しか考えていないが、「愛情だけでは不十分だ」とピックハード氏は言う。

[原文:Millennials are so anxious that they're paying coaches and taking courses to help them decide whether to have kids]

(翻訳、編集:山口佳美)

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