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- RBCキャピタルマーケッツのアナリスト、マーク・マヘイニー(Mark Mahaney)氏の最新レポートによると、アマゾン(Amazon)のAIアシスタント「アレクサ(Alexa)」は、2021年までに同社の総収入の5%前後にあたる180億~190億ドル(約1兆9900億~2兆1000億円)の売り上げを生むという。
- RBCキャピタルマーケッツは、アマゾンの2020年の売り上げ見込みを、2017年時点の見込みから45%以上引き上げている。
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アメリカ金融街のアマゾンの強気筋の1人は、アレクサの未来に楽観的だ。
RBCキャピタルマーケッツのアナリスト、マーク・マヘイニー氏の最新レポートによると、アマゾンのスマートスピーカーに搭載されているボイス・アシスタント「アレクサ」は、2021年までに同社の総収入の5%前後にあたる180億~190億ドルの売り上げを生むという。
アマゾンの目標価格を、現在の取引価格を大きく上回る1株あたり2300ドルとしているマヘイニー氏は、アマゾンのスマートスピーカーの勢いとそれが与える長期的なインパクトの大きさに自信を得たという。
「アマゾンの端末哲学は、基本的にプロダクト(Kindle、Fire Tablet、Fire Stick、そしてFire Phone……)を安く売り、消費者がプロダクトを使って同社の提供するサービスを利用したときに儲けるというものだ」と、マヘイニー氏はレポートに書いている。「アマゾンのアレクサに対するアプローチは似たような道をたどっているとの証拠が増していると我々は見ている」
同氏は、アマゾンの売り上げを3つのパートに分けて予想している。
- 端末の売り上げ 92億ドル
- スマートスピーカーを通じたeコマースの売り上げの増加 94億ドル
- プラットフォームの売り上げ
RBCキャピタルマーケッツは、音声で作動するデバイスをいかに多くの消費者が利用しているかに自信を得たという。同社のアレクサに関する調査によると、回答者の41%がこうした端末を少なくとも1つは持っているといい、2017年12月の21.5%から大きく増えた。
2018年のアマゾンの株価は、まるでジェットコースターのようだ。初めの8カ月で75%伸び、同社の市場価値は1兆ドルを超えたが、9月に入ると株価は急落し始めた。
RBCキャピタルマーケッツの調査結果。「音声で作動する端末を持っている」と回答した人の割合は、この1年で20%近く増えた。
RBC Capital Markets
[原文:Amazon's Alexa could be a $19 billion business by 2021, RBC says (AMZN)]
(翻訳、編集:山口佳美)