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- 住居費は一般的に、収入の30%以下に抑えた方が良いとされている。
- アメリカでは60以上の都市で、少なくともその人口の半数がこのルール通りに暮らしている。
- Business Insiderがまとめたランキングには、ニューヨークやサンフランシスコといった物価の恐ろしく高い街は含まれていない。多くは南部もしくは南西部の都市だ。
住居費は一般的に、収入の30%を超えない方が良いとされている。
しかし、アメリカではどんなに一生懸命働いても、賃金が伸び悩む一方で住宅価格が高騰し、この"30%ルール"通りに暮らせないこともしばしばだ。
ただ、十分な収入を得た上で住居費を抑えることのできる都市ももちろんある。実際、人口の半数以上が住居費を30%以下に抑えて暮らしている主要都市もしくは都市圏がアメリカには60以上ある。
Business Insiderは、国勢調査局の2017年の「アメリカのコミュニティー調査(American Community Survey)」のデータを使って、住居費が収入の30%を下回る住民の割合が高い、20の大都市圏をランキングにまとめた。1位の都市では、人口の64.4%が毎月このベンチマークを達成している。なお、ランキングを作成するにあたり、少なくとも50万人以上の人口を抱える都市圏をその対象とした。
このランキングには、ニューヨークやサンフランシスコといった物価の恐ろしく高い街は含まれていない。ランクインした多くの都市は、南部もしくは南西部に集中している。
十分な収入を得た上で、その大半を貯めておける20のアメリカの都市圏をランキング形式で紹介しよう。
20位 ニューヨーク州オールバニ
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人口:88万6188人
世帯収入(中央値):6万8681ドル
住居費(中央値):968ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:55.2%
19位 ケンタッキー州レキシントン
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人口:51万2650人
世帯収入(中央値):5万8069ドル
住居費(中央値):817ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:55.3%
18位 ノースカロライナ州シャーロット
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人口:252万5305人
世帯収入(中央値):6万1156ドル
住居費(中央値):977ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:55.5%
17位 オハイオ州コロンバス
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人口:207万8725人
世帯収入(中央値):6万3764ドル
住居費(中央値):916ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:55.9%
15位タイ ユタ州ソルトレイクシティ
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人口:120万3105人
世帯収入(中央値):7万1510ドル
住居費(中央値):1068ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:56.0%
15位タイ テネシー州ノックスビル
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人口:87万7874人
世帯収入(中央値):5万1848ドル
住居費(中央値):803ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:56.0%
14位 テネシー州ナッシュビル
Shutterstock/Sean Pavone
人口:190万4226人
世帯収入(中央値):6万3939ドル
住居費(中央値):1030ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:56.2%
13位 ペンシルベニア州ピッツバーグ
Sean Pavone/Shutterstock
人口:233万3367人
世帯収入(中央値):5万8521ドル
住居費(中央値):794ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:56.5%
12位 ミズーリ州カンザスシティ
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人口:212万6945人
世帯収入(中央値):6万3404ドル
住居費(中央値):935ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:56.8%
11位 ペンシルベニア州ハリスバーグ
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人口:57万1903人
世帯収入(中央値):6万5069ドル
住居費(中央値):916ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:56.9%
10位 オハイオ州シンシナティ
Sean Pavone/Shutterstock
人口:218万746人
世帯収入(中央値):6万1653ドル
住居費(中央値):790ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:57.1%
9位 ノースカロライナ州ローリー
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人口:133万5079人
世帯収入(中央値):7万2576ドル
住居費(中央値):1073ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:57.4%
8位 オハイオ州トレド
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人口:60万3668人
世帯収入(中央値):5万389ドル
住居費(中央値):709ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:57.8%
7位 ネブラスカ州オマハ
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人口:93万4184人
世帯収入(中央値):6万5619ドル
住居費(中央値):891ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:57.9%
6位 オハイオ州デイトン
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人口:80万3416人
世帯収入(中央値):5万2745ドル
住居費(中央値):764ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:58.0%
5位 ケンタッキー州ルイビル
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人口:129万3722人
世帯収入(中央値):5万7279ドル
住居費(中央値):818ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:58.1%
4位 ペンシルベニア州スクラントン
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人口:55万5426人
世帯収入(中央値):5万891ドル
住居費(中央値):764ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:58.2%
3位 アイオワ州デモイン
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人口:64万5911人
世帯収入(中央値):6万8649ドル
住居費(中央値):873ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:58.7%
2位 ユタ州オグデン
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人口:66万6547人
世帯収入(中央値):7万1629ドル
住居費(中央値):931ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:60.6%
1位 アーカンソー州フェイエットビル
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人口:53万5557人
世帯収入(中央値):5万6038ドル
住居費(中央値):807ドル
収入に占める住居費の割合が30%以下の住民の割合:64.4%
(翻訳、編集:山口佳美)