株価が下がっているときは、安く買うチャンス?
REUTERS/Rick Wilking
- 下げ相場の始まりが近付いているかもしれない。だが、もしあなたが投資家なら、パニックに陥るときではない。
- ウォーレン・バフェット氏が2017年の株主に宛てた手紙で書いたように、株価が下がっているときに投資家がやるべきことは2つだ。市場にとどまること。そして安く買うことだ。
- トランプ大統領も、今が株を買う「またとないチャンス」だと述べている。
下げ相場の始まりが近付いているかもしれない。だが、パニックに陥るときではない。
こういうときこそ、ウォーレン・バフェット氏のアドバイス「他人が貪欲になっているときに恐れ、他人が恐れているときにだけ貪欲になれ」を思い出すことが重要だ。
MoneyTalksNewsが報じたように、バークシャー・ハサウェイの創業者でビリオネアの投資家であるバフェット氏は2017年、株主に宛てた手紙の中で、下げ相場で財産を維持するためのアドバイスを送っている —— 市場にとどまること、そして安く買うことだ。
バフェット氏は書いている:
「このような恐ろしい時期には、2つのことを絶対に忘れてはならない。1つ目は、広まった不安は投資家にとっての相棒だ。なぜなら、安く買えるから。2つ目は、個人的な恐怖が自身の敵だ。それは根拠のないものだろう。不要な、高いコストを避け、アメリカの財政のしっかりとした一連の大企業を長期的に待っていれば、ほぼ間違いなくうまくいくはずだ」
言い換えれば、広まったパニックに取りつかれて、株を売り始めてはいけない。富を生み出す投資は、長期的なものなのだ。
「アメリカの企業 —— そして、結果的に主要な株式 —— が、数年先には今より価値が上がるのはほぼ確実だ。イノベーション、生産性の向上、起業家精神、資本の充足が物を言うだろう…… もちろん多くの企業が後れを取り、中には失敗する企業も出てくるだろう」とバフェット氏は書いている。
そして何よりも、経済危機がいつ起こるか予測するのは不可能だが、それは避けて通れないものだと同氏は言う。
アメリカのトランプ大統領も、バフェット氏と同じ考えを持っているようだ。2018年のクリスマス前にアメリカの株式市場がこれまでになく大きく下がったとき、ロイターの報道によると、トランプ大統領は12月24日、報道陣に対し、今は株を買う「またとないチャンス」だと語った。
「アメリカには、世界で最も素晴らしい企業があり、彼らは非常にうまくやっている。これまでにないような数字を記録している」とトランプ大統領は述べた。
長期的に市場にとどまることは、財産を築き、維持するための実績のある方法の1つだ。
自らの力でミリオネアになり、お金に関するブログ「ESI Money」を運営しているジョン(John)さんは、ここ数年で100人を超えるミリオネアたちにインタビューし、彼らの多くがバフェット氏の有名な投資戦略を採用していることを発見した —— 彼らは低コストのインデックスファンドに投資し、自身の投資先を頻繁に変えたくなる衝動を抑えている。
(翻訳、編集:山口佳美)