国境の壁は「裕福な政治家たち」の自宅の壁と同じ? トランプ大統領が演説、壁の正当性を主張

トランプ大統領

ホワイトハウスで、ゴールデンタイムに合わせて演説を行ったトランプ大統領(2019年1月8日)。

White House

  • アメリカのトランプ大統領は、ホワイトハウスで8日夜(現地時間)のゴールデンタイムに合わせて行った初めての演説で、自身が提案しているメキシコとの国境の壁について、「裕福な政治家たち」が自宅を囲っている壁を引き合いに、その正当性をアピールした。
  • トランプ大統領は「壁はモラルに反するという声もある」とした上で、「それなら、なぜ裕福な政治家たちは自分たちの家の周りに壁やフェンス、ゲートを作るのか? 」と述べた。
  • 大統領の発言は、前大統領のオバマ一家が所有する、ワシントンD.C.にある「豪邸」には「10フィート(約3メートル)の壁」があるという、自身の過去のツイッターでの主張をもとにしているようだ。
  • 近隣住民はこの主張に異議を唱えている。

アメリカのトランプ大統領は、ホワイトハウスで8日夜のゴールデンタイムに合わせて行った初めての演説で、自身が提案しているメキシコとの国境の壁について、「裕福な政治家たち」が自宅を囲っている壁を引き合いに、その正当性をアピールした。

「壁はモラルに反するという声もある」

トランプ大統領は語った。

「それなら、なぜ裕福な政治家たちは自分たちの家の周りに壁やフェンス、ゲートを作るのか? 」

その上で「彼らは外にいる人間が嫌いだから壁を作るのではない。中にいる人間がを愛しているから作るんだ」と付け加えた。

2018年12月、トランプ大統領はツイッターで、オバマ前大統領がワシントンD.C.に所有している「豪邸」には「10フィート(約3メートル)の壁」があると主張した。

「彼らの安全、安心のために必要だと、心から賛同する」

トランプ大統領はツイートした。

「アメリカにも同じものが必要だ。若干大きいバージョンが! 」

壁を見学するトランプ大統領

カリフォルニア州サンディエゴにあるオテイ・メサ国境検問所近くで、国境の壁のプロトタイプを見学するトランプ大統領(2018年3月13日)。

Reuters

オバマ宅の近隣住民は、トランプ大統領のこの主張に意義を唱えていて、8200平方フィート(約760平方メートル)の邸宅には、壁はないと、ワシントン・ポストに語った。玄関は歩道に開かれていて、セキュリティー・フェンスはシークレット・サービスのために提供されていると、同紙は報じている。

「家の前にはフェンスがあるけど、周りの他の家が使っているものと同じです」と話すある近隣住民は、トランプ大統領について「とても豊かな想像力」を持っているようだと、ワシントン・ポストに話した。

注目された演説の中で、トランプ大統領は国境の「危機」を「国の安全保障」にかかわる問題だと語った。しかし、国家非常事態を宣言することはしなかった。宣言すれば、大統領は国境の壁を含め、さまざまな軍事プロジェクトの予算を通すことができる可能性もある。

アメリカではこれまで、共和党、民主党、どちらの大統領もその在任中に国家非常事態を宣言したことがある。だが、民主党の反対を回避し、賛否両論ある国境の壁の予算を通そうとする動きは、法学者たちから酷評されている。

アメリカの一部政府機関の閉鎖は18日目を迎えている。

[原文:Trump compares his border barrier to the walls of 'wealthy' politicians’ homes]

(翻訳、編集:山口佳美)

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