有権者とつながりたい! インスタグラムのライブ配信は、 2020年の米大統領選のカギとなるか

ベト・オルーク氏

テキサス州選出の元下院議員、ベト・オルーク氏。

Chip Somodevilla/Getty Images

  • アメリカでは、民主党の政治家がインスタグラムのライブ配信機能を使って、親しみやすさをアピールしたり、潜在的な有権者とつながろうとしている。
  • 民主党の若手はインスタグラムのライブ配信を通じて、ユーザーの心をつかみ、多くのフォロワーを獲得している。
  • こうしたライブストリーミングに挑戦する民主党議員の動きは、2020年の大統領選に向けてさらに加速しそうだ。

2020年の大統領選に向けた動きが本格化する中、アメリカでは今、世間の注目を集めたい民主党の政治家たちの間で、自宅から好きなだけ話したり、質問に答えることができる、インスタグラムのライブ配信機能が流行している。

民主党の若手は誰もがこの機能を使っていて、2018年の中間選挙で当選した、ニューヨーク州選出の下院議員アレクサンドリア・オカシオコルテス(Alexandria Ocasio-Cortez)氏ら1年生議員は特に活用している。テキサス州選出の元下院議員で、2020年の大統領選の有力候補と言われるベト・オルーク(Beto O'Rourke)氏も熱心なインスタグラマーだ。

しかし、インスタライブを使っているのは、若い世代だけではない。オハイオ州選出のベテラン上院議員シェロッド・ブラウン(Sherrod Brown)氏もインスタグラムでフォロワーや支援者たちと会話している。

66歳のブラウン氏のフォロワーは1万人弱だが、オルーク氏には74万6000人、オカシオコルテス氏には160万人のフォロワーがいる。

それぞれの民主党の政治家たちがインスタグラムを使って —— 本当かどうかはさておき —— 親しみやすさをアピールしている。

2020年の民主党の予備選挙は、『トップ・シェフ』(編集注:アメリカの料理対決番組)みたいになりそうだ

オカシオコルテス氏は自身の優先課題について話したり、視聴者とやりとりしながら、しばしば料理をしている。煮たり、焼いたりしながら、自身への批判に反論したり、ワシントンD.C.のやり方に対する問題意識を語っている。

オルーク氏は定期的に食事の準備をしたり、フォロワーをテキサスでハイキングに連れて行くなどしている。中間選挙で共和党の現職テッド・クルーズ上院議員に負けた後にはステーキを焼いて見せ、リベラル寄りのELLEDaily Dotなどが好意的にこれを報じた。

月刊誌『Texas Monthly』のダン・ソロモン(Dan Solomon)氏は、「選挙期間中、自身の選挙活動をライブストリーミングで絶え間なく配信するのが、彼の選挙キャンペーンの特徴になっていた」と言い、「支持者たちは自身の空き時間にいつでもオルーク氏とつながることができた」と書いている

そして、民主党の中でも2020年の大統領選への立候補を考えている政治家たちは、オカシオコルテス氏やオルーク氏が使いこなしている、このカジュアルで親しみやすいツールを取り入れようとしている。

マサチューセッツ州選出のエリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員は、インスタグラムを使って、2020年の大統領選に向けて、準備委員会を立ち上げたことを改めて発表した。

「うーん、ビールでも飲もうかしら…… 」

ウォーレン氏は12月31日、インスタライブでそうつぶやくと、カメラの前から姿を消し、ミケロブ・ウルトラを持って戻ってきた。同氏はライブストリーミングを使って、夫のブルース・マン(Bruce Mann)氏を紹介したりもしている。

120万のフォロワーがついているウォーレン氏は、大統領選に向け、候補者指名の党員集会を早期に開く州を公式に訪問している、現時点での最有力候補だ。

このトレンドが続くかどうかは、それがもたらす効果次第だろう。オルーク氏はインスタライブを自身の選挙キャンペーンに欠かせない、独自のブランドに作り上げた。しかし、これまでとは違うこうした戦い方に不慣れな場合、若いインスタグラム・ユーザーがエンゲージしたくなるような、強い支持を獲得するのに苦労するかもしれない。

[原文:Why Democratic contenders for the 2020 presidential nomination are turning to Instagram Live to connect with voters]

(翻訳、編集:山口佳美)

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