最新の世論調査で明らかに! アメリカの政府機関の閉鎖が、まだまだ長引きそうな理由

抗議デモ

政府機関の一部閉鎖に反対するデモ(2019年1月10日、ワシントンD.C.)。

REUTERS/Jonathan Ernst/File Photo

  • ワシントン・ポストとABCが共同で行った世論調査によると、アメリカでは多くが、政府機関の一部閉鎖は民主党よりもトランプ大統領や共和党のせいだと考えている。
  • また大半のアメリカ人は、トランプ大統領が主張する「国境の危機」に否定的だ。
  • しかし、国境の壁に対する支持は1年前よりも高まっている。

ワシントン・ポストとABCが共同で行った世論調査によると、アメリカ人の多くが、政府機関の一部閉鎖は民主党よりもトランプ大統領や共和党のせいだと考えている。回答者の半数以上が共和党とトランプ大統領のせいだと答えた一方、民主党のせいだと答えたのは29%だった。

ワシントン・ポストの分析によると、民主党支持者の85%が政府機関の閉鎖の原因はトランプ大統領と共和党だと考えている。一方、共和党支持者の68%はその原因を民主党だと考えている。無党派層は53%が大統領と共和党を、23%が民主党をその原因と回答した。

また半数以上が、国境に危機が生じているというトランプ大統領の主張に否定的だ。回答者の24%は大統領の言う「危機」を信じているが、47%は「深刻な問題」ではあるものの「危機」ではないと考えている。

しかし、国境に壁を建設することへの支持は、1年前の2018年1月の34%から8ポイント増えて、42%だった。半数以上のアメリカ人は壁の建設に依然として反対だが、一部が考えを変えたようだ。

同紙の分析によると、壁への支持の高まりは、トランプ大統領の公約への支持が高まっている共和党支持者の間で最も顕著だ。2018年1月には、71%がメキシコとの国境沿いに壁を作るという大統領の計画を支持していたが、今では87%に増えている。また、共和党支持者の70%が、壁の建設を「強く」支持しているという。

その一方で、アメリカ人の38%が政府機関の閉鎖が数カ月単位で長引けば、重大な危機になると考えていて、41%は深刻な問題だが危機ではないと考えている。

ところが回答者の48%は、例えそれが政府機関の閉鎖を長引かせることになっても、民主党は国境の壁の建設費を拒否すべきだと考えている。そして52%が、トランプ大統領は政府機関の閉鎖を長引かせることになっても、建設費を要求し続けるべきだと考えている。

さらに注目すべきは、回答者の82%が政府機関の閉鎖による不便を感じていないと答えていることだ。閉鎖によって不便を被ったと回答したのは、民主党支持者で20%、共和党支持者では10%だった。

トランプ大統領は当初、民主党幹部のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)氏やチャック・シューマー(Chuck Schumer)氏に対して、政府機関の閉鎖は自分のせいだと述べていたが、その責任の所在をめぐる意見はこれまでになく分かれている。

大統領は先週、ペロシ氏とシューマー氏との会談を突如終わらせ、ペロシ氏に「バイバイ」と言って大統領執務室を出て行ったと報じられている。

[原文:Americans blame Trump and the GOP for the government shutdown more than they blame Democrats]

(翻訳、編集:山口佳美)

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