後悔はしていない…… 履歴書を送ってISに参加、シリアで拘束されたテキサス出身の元教師が語った

ウォーレン・クリストファー・クラークさん

NBCニュースのインタビューに応じるウォーレン・クリストファー・クラークさん。1月初め、シリアで拘束された。

NBC News

  • シリアの戦闘地域で拘束されたアメリカ人教師ウォーレン・クリストファー・クラークさん(34歳)が、NBCニュースのインタビューに応じた。1月15日(現地時間)に放送された。
  • インタビューの中でクラークさんは、過激派組織IS(イスラミックステート)に加わったのは「彼らがどんな集団なのか見たかった」からだと語った。
  • イラクのモスルにあった自宅からは、クラークさんが書いた履歴書とカバーレターが見つかっていて、生計を立てるために2015年にそれらを送ったとインタビューで話した。
  • クラークさんは、処刑やはりつけを実行するISの戦闘員の動画にも怖じ気づくことはなかったと言い、テキサス州で行われている死刑執行と何ら変わらなかったと語った。

過激派組織IS(イスラミックステート)に加わるという自身の決断に後悔は全くない —— テキサス州出身の34歳の元臨時教師、ウォーレン・クリストファー・クラーク(Warren Christopher Clark)さんはNBCニュースにそう語った。15日に放送されたこのインタビューは、シリアのとある場所で収録されたものだ。

クラークさんは2015年6月、ISに入ろうと思い立ったのだと言う。

イラクのモスルにあった自宅からは履歴書とカバーレターが見つかっていて、最終的にジョージ・ワシントン大学の過激思想プログラム(Program on Extremism)が入手している。クラークさんはNBCに対し、履歴書は生計を立てるため、当時生活していたイラクから送ったものだと語った。

インタビューの中で、クラークさんは「イデオロギーについて、もっと学びたかった。大学では主専攻が政治学で、副専攻が国際ビジネスだったんだ。政治が好きで、旅行や世界のイベントが好きで。それが自分のやりたかったことなんだ」と話した。

個人的に武器を取ったり、ISのために戦ったことはないが、空爆の音には完全に慣れてしまったと言う。

「頻繁に空爆される場所だった」

「常に緊張状態だった。昼夜問わず、ひたすら爆弾が撃ち込まれたり、空爆が続いていたから」

クラークさんはISにいた3年の間に「処刑やはりつけ」も目撃したと語った。そして、ISの戦闘員が実行する処刑を、出身地であるテキサス州で行われている死刑執行と比較してみせた。

「ぼくはアメリカ、テキサス州の出身だ」

「彼らも死刑執行が好きだ。だから、違いがあるとは思わない。カメラの前ではやらないかもしれないけど、同じことだ」

NBCによると、クラークさんはイスラム教に改宗しているが、それがいつのことかは分からない。彼はアメリカが支援するクルド人勢力によってシリア北部で拘束されていた。ガーディアンによると、ISはその支配地域を約95%失っている。

[原文:A Texas school teacher who sent his resume to IS was captured in Syria, and he says he has no regrets]

(翻訳、編集:山口佳美)

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