ウィーワークCEO、所有ビルを自社に貸して数百万ドルを手に

ウィーワークCEOのアダム・ニューマン氏。

ウィーワークCEOのアダム・ニューマン氏。

Jackal Pan / Getty

  • ウィーワークのCEO、アダム・ニューマン氏は自身が一部保有するビルを同社に提供し、数百万ドルを得た。1月16日(現地時間)、ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えた
  • 2018年の投資家向け資料によると、ウィーワークは、同社の「役員が一部所有する」ビルに2016年から2017年にかけて1200万ドル(約13億円)を賃料として支払った。
  • 投資家は、利益相反となる状況を懸念しているとウォール・ストリート・ジャーナルに語った。もし、これらのビルが賃料を上げると、ニューマン氏は個人的な利益を得ることになる。
  • ウィーワークは、同社が世界中で運営している400のコワーキングスペースのうち、ニューマン氏は4つの物件に関わっており、役員会も投資家も状況を十分把握していると述べた。

評価額470億ドル(約5100億円)と言われるコワーキングスペース運営企業ウィーワーク(WeWork)は、同社CEOのアダム・ニューマン氏が一部保有するビルをコワーキングスペースとして提供している。1月16日(現地時間)、ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えた。数百万ドルをCEOが手にする契約のようだ。

契約はニューマンCEOにとって利益相反になりかねないもので、複数のウィーワークの投資家は懸念をウォール・ストリート・ジャーナルに語った。つまり、ニューマン氏が所有してるビルがウィーワークへの賃料を上げれば、ニューマン氏は個人的な利益を得ることになる。

2018年の投資家向け資料によると、ウィーワークは、同社の「役員が一部所有する」ビルに2016年から2017年にかけて1200万ドル(約13億円)を賃料として支払った。報道によると、賃貸契約の全期間では賃料は1億1000万ドル(約120億円)となる。

ニューマン氏は、ウィーワークがコワーキングスペースを運営しているニューヨークの11階建てのビルの50%を所有していると伝えられた。またウォール・ストリート・ジャーナルは、ニューマン氏はカリフォルニア州サンノゼで複数のビルを所有するグループの「メイン投資家」と報じた。ビルの一部はウィーワークに賃貸されている。

ウィーワークの広報担当者は、同社が世界中で運営している400のコワーキングスペースのうち、ニューマン氏は4つの物件に関わっていると語った。さらに同社は、すべて投資家に開示しており、取締役の承認を得ている。苦情は聞いていないと述べた。

「ウィーワークは関連当事者間取引に関するレビュープロセスを設けている。これらの取り引きはレビューされ、役員会の承認を得ている。また投資家に開示している」

とはいえ、注目すべきは2014年の資金調達において、ニューマン氏が取締役会の議決をコントロールできるだけの議決権を与えられていること。ニューマン氏はいかなる提案も承認、あるいは拒否できる。

ウォール・ストリート・ジャーナルの記事はこちら

1月はじめ、同社は商標をウィーワーク(WeWork)からザ・ウィー・カンパニー(The We Company)に変更すると発表した。コワーキングスペースの提供のみならず、教育事業、住居スペースの提供といった、さらなる事業展開を目指している。

商標変更の前日には、ソフトバンクグループからの20億ドル(約2200億円)の追加出資を発表、当初は160億ドルの出資が伝えられていた

[原文:WeWork CEO Adam Neumann has reportedly made millions of dollars by leasing office space to his own company

(翻訳、編集:増田隆幸)

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