シティグループのテーブルには、女性があまりいないようだ。
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- シティグループ(Citigroup)では、女性従業員の賃金は男性従業員に比べて29%少ない。従業員間の賃金格差に関する最新レポートで分かった。
- シティグループでは全従業員の約半数が女性であるにもかかわらず、アシスタント・バイス・プレジデントからマネージング・ダイレクターまで、シニアレベルのポジションに占める女性の割合は37%だ。
- 「数字は厳しい」と、シティグループの国際人事部長Sara Wechter氏は言う。「もちろん100%同額であるべきで、我々はそれを目指して努力している」
シティグループは、世界全体で女性従業員の賃金が男性の賃金に比べて29%少なく、シニアレベルのポジションに占める女性の割合も少ないと公表した。同様に、非白人の従業員の賃金は白人に比べて約7%少ないという。
また、同社では全従業員の約半数が女性であるにもかかわらず、アシスタント・バイス・プレジデントからマネージング・ダイレクターまで、シニアレベルのポジションに占める女性の割合は37%だ。
「数字は厳しい」
シティグループの国際人事部長Sara Wechter氏は言う。
「もちろん100%同額であるべきで、我々はそれを目指して努力している」
同レポートは、同社の世界全体の従業員にフォーカスしている。
これは、全てがほぼ平等だとした2018年の同時期に出したレポートとは対照的だ。当時、シティグループは「比較を有意義なものとするため、我々の分析は職務権限やレベル、地理など多くの要素で構成されている」としていた。
シティグループは当時、調査結果の詳細を公表するよう、株主のArjuna Capitalからプレッシャーをかけられていた。
Wechter氏は、今回の公表は同社の透明性に対するコミットメントと、ダイバーシティ(多様性)の改善に向けた取り組みの一環だと言う。2018年夏、シティグループは今後3年で、男女や人種のバランスなどを改善する計画を発表していた。
[原文:Citigroup says it pays women 29% less than men in report that the bank's HR chief calls 'difficult']
(翻訳、編集:山口佳美)