- ニューヨーク・タイムズによると、ブルックリンのリッチなママたちは数百ドルを2つの特徴的なアイテムに費やしている。サボとバッグに付けるストラップだ。
- 価格はサボが約300ドル〜、ストラップが約140ドル~。「ママ・スタイル」と言われた高価なファッションの新アイテム。以前はアグ(Ugg)のブーツとルルレモン(Lululemon)のレギンスが定番だった。
- このスタイルは、控えめなリッチさが新しいステータスシンボルとなっている時代の1つの象徴。
ブルックリンのリッチなママたちの最新ファッションはボヘミアン・スタイルで決まり。2つのマストアイテムで、さりげなくリッチさをアピールしているとニューヨーク・タイムズのヘイリー・クリスチャー(Hayley Krischer)は伝えた。
だが高価ではないわけではない。人気のナンバー・シックス(No.6)のサボは約300ドル(約3万3000円)〜、ソルト(Salt)のストラップは138ドル(約1万5000円)〜。
ソルトの色鮮やかなストラップを、2500ドル(約27万円)のグッチのバックや2600ドル(約29万円)のセリーヌ(Celine)のバッグに付けることがリッチなママたちの間で人気となっており、価格は既に数千ドルを越えているクリスチャーは記した。
かつてダサさの典型だったサボも今では、ヴォーグ(Vogue)などが「クセになるダサかわいさ」と取り上げ、デジタルメディアのスタイルキャスター(StyleCaster)はファッションの「定番」としている。
だがこうしたアイテムは単なるおしゃれを超え、ブランドが取り組むメッセージも発している。
「特にママたちに対してナンバー・シックスのサボが伝えたいことは、見た目ではなく、快適さを非常に重視しているということ」とクリスチャーは続けた。
どちらのアイテムも見た目以上に高価で、おそらくより考え抜かれたアイテムなのだろう ── そして、以前、Business Insiderのヒラリー・ホフォワー(Hillary Hoffower)が伝えたように、控えめなリッチさが新たなステータスシンボルとなっている時代の象徴でもある。
「ヴィトンのハンドバッグ、数百万ドルの高級車ブガッティ、あるいはロレックスを所有することは、エリートの典型的な象徴だった」とホフォワーは記した。
だがこうした派手なスタイルは「超富裕層の間では見られなく」なってきており、違った形でリッチさを表すようになっている。
豪華なジュエリーやレザーのハンドバッグ、スポーツカーは、分かりやすいステータスシンボル。一方、新しい“今話題の”アイテムは、より控えめで、おそらく分かる人にしか分からないもの。
結局のところ、高級ホテルに紹介でしか利用できない「シークレット」スイートがあることや、高級ブランドがあらゆる宣伝やセレブによるPRを控えていることが示しているように、排他性と繊細さはそれ自体がラグジュアリーの証だ。
※敬称略
(翻訳:Ito Yasuko、編集:増田隆幸)