世界のポピュリズムはピークを過ぎた? 最新の大規模調査で判明

トランプ大統領

最新調査によると、ポピュリズムへの支持は衰えかけているのかもしれない。

Nigel Farage / Twitter

  • 世界経済フォーラムの調査によると、世界全体で見ると、わたしたちは移民にオープンで、国益はゼロサムゲームではないと考えているようだ。
  • 調査結果は、「アメリカ・ファースト」といったポピュリズム的なアイデアを一掃するものだ。
  • 一方で、社会的地位の上昇はまず望めず、政府は人々に機会を提供するために十分な仕事をしていないことを示している。

最新調査によると、ポピュリズムは衰えかけているのかもしれない。その報告書の筆者は、わたしたちが移民や国際協調に反対しているというニュースが「誤りであることを示している」と指摘する。

世界中の1万人以上を対象に行われたこの調査は、1月22日にスイスのダボスで開幕した世界経済フォーラムの年次会合に合わせて公表されたものだ。調査の結果、国家間の協力は非常に重要であり、国家の自己改革はゼロサムゲーム(誰かが勝てば、誰かが負ける)ではなく、移民に対する考え方は概ねポジティブであることが分かった。

調査会社Qualtricsと共同で実施されたこの調査では、57%が移民は概ね良いことだと答えた。

報告書の筆者は、この結果は「ヨーロッパや北米、その他の地域でトップニュースとなっている移民に対するネガティブなイメージは完全に誤りであることを示している」のだという。

調査はまた、富や社会的流動性に対する、西側諸国における落胆やネガティブな姿勢にも注目している。北米では、貧しく生まれても、一生懸命働けばお金持ちになれるという考えが一般的だと答えたのは、34%だった。西ヨーロッパではわずか20%だった。

チャート

「国同士が共通のゴールに向かってともに取り組むことは、どのくらい重要だと思うか? 」との質問に対するそれぞれの地域ごとの回答。どの地域でも、合わせて70%以上が「極めて重要」もしくは「非常に重要」と回答している。

World Economic Forum

報告書はさらに、「回答者の半数以上が、社会的地位の上昇はまず望めず、政府は人々に機会を提供するのに十分な仕事をしていないと答えた」と述べた。

極右の政治運動の台頭や、「アメリカ・ファースト」「ブレグジット(イギリスのEU離脱)」といったポピュリズム的なキャンペーンは国際政治の分裂を招いているが、この調査結果はこうしたアイデアの人気が低下している可能性を示している。

しかし、地域ごとに見ていくと、微妙な違いがある。

ヨーロッパで言えば、西ヨーロッパでは46%が移民は良いと答えた一方で、極右が政権を握っているハンガリーやチェコを含む東ヨーロッパでは、その数字は40%にとどまった。

また、調査結果の中でも興味深いのが、気候変動をめぐる科学を最も信用していないのは北米で、テクノロジー企業を利他的だと最も信じていないのが東ヨーロッパだった。これはフェイスブックやグーグルに対するEUの対応を見ても分かる。

[原文:A massive new survey suggests it could be time to call the peak in global populism]

(翻訳、編集:山口佳美)

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