ベライゾンCEO、ハンス・ベストベリ氏。
Reuters/Steve Marcus
- 1月24日(現地時間)、ハフポストは従業員のレイオフを始めた。
- ベライゾン・メディア部門の責任者、グールー・ガウラッパン氏は前日、メールで7%の従業員のレイオフを伝えた。
- ベライゾンは2018年12月、ヤフーとAOLの統合は期待していた利益を生み出さなかったと発表していた。
ハフポストは、1月24日(現地時間)、親会社ベライゾン・コミュニケーションズが7%の人員削減を行うというニュースを受け、従業員のレイオフを始めた。
ハフポストの記者、アンディ・キャンベルによると、25日朝から人事担当者との面談の設定が始まった。
前日、ベライゾン・メディア部門の責任者、グールー・ガウラッパン(Guru Gowrappan)氏は従業員にメールを送り、第1四半期はモバイル、動画など、3つの分野にフォーカスすると伝えた。レイオフは約750人に及ぶ。
同社は、メディア部門のどこが最も影響を受けるのか、それ以上、詳しいことは明らかにしていない。だが決定は「事業にフォーカスし、人員を再調整」するために行われたと述べた。
「我々のゴールはコンシューマーに最高の体験を提供し、顧客にとって最高のプラットフォームを作り出すこと。今日は、将来の成長とイノベーションに向けた計画を実行するための戦略的な第1歩となった」とベライゾン・メディア部門の広報担当者はBusiness Insiderに声明で述べた。
ベライゾン・メディア部門は、2015年に買収したAOLと2017年に買収したヤフーを統合したものだが、この1年半で大きな変化に見舞われた。
2018年12月、ベライゾンは2018年第4四半期決算で、統合に関して46億ドル(約5000億円)の評価損を計上すると発表した。SECに提出した書類の中で、同社はデジタル広告事業における競争の激化と、ヤフーとAOLの統合が期待した利益を生み出さなかったことに触れた。
また2019年1月には、ベライゾンのCEO、ハンス・ベストベリ(Hans Vestberg)氏は、メディア部門はベライゾンが保有する膨大な顧客情報を使わずに利益を生み出さなければならないとAxiosに語った。買収当初の前提が完全に逆転した。
ハフポストに加えて、BuzzFeedも今週、15%の従業員のレイオフを発表した。
ウォール・ストリート・ジャーナルは、BuzzFeedのレイオフは他のデジタルメディアとの合併を見据えた動きの可能性があると伝えた。
(翻訳、編集:増田隆幸)