アメリカのトランプ大統領。
Evan Vucci/AP
- トランプ大統領は、アメリカで1000人を超える労働者に影響を及ぼす、複数のメディアの大規模人員削減のニュースに反応した。
- 大統領は、バズフィードとハフポストのレイオフについて「フェイクニュースと悪質なジャーナリズム」のせいだと述べ、「多くの他のメディアがこれに続くだろう」と警告した。
- バズフィードとハフポストのそれぞれの編集長は1月26日午後(現地時間)、トランプ大統領のコメントは非情で「最低だ」と批判している。
アメリカのトランプ大統領は1月26日、複数のメディアの大規模人員削減のニュースをあざ笑い、レイオフは「フェイクニュース」のせいで「多くの他のメディアがこれに続くだろう」とツイートした。
「フェイクニュースと悪質なジャーナリズムが大きな低迷を招いた。悲しいかな、多くの他のメディアがこれに続くだろう。国民は真実を欲している! 」
アメリカでは先週、ハフポストなどを所有するベライゾン・メディア(Verizon Media)の他、ガネット(Gannett)やバズフィードが大規模人員削減を発表。その影響は1000人超に及ぶ。トランプ大統領はこのニュースに反応した。
バズフィードとハフポストの編集長はすぐにトランプ大統領のツイートを激しく非難した。
ハフポストのリディア・ポルグリーン(Lydia Polgreen)編集長は「1000人のジャーナリストが先週、仕事を失った。彼らは払うべき家賃、支援すべき家族、返済すべき学生ローンを抱えた普通の人々だ」とツイート。「他の労働者と同じく、このようなひどい仕打ちを受けるに値しない」と述べた。
バズフィードのベン・スミス(Ben Smith)編集長は「たった今、仕事を失った多くのアメリカ人労働者について、なんて最低な発言をするんだ」とツイートした。
トランプ大統領はここ数週間、特にバズフィードに対して激怒していた。同メディアが、トランプ大統領が自身の元顧問弁護士マイケル・コーエン氏に対し、連邦議会にうそをつくよう指示していたとの衝撃的なニュースを報じたためだ。
この報道について、ロシア疑惑を捜査しているロバート・ミュラー特別検察官のオフィスは、報道の一部は正確でないとの異例の声明文を発表。以来、バズフィードの報道は批判にさらされてきた。しかし、同メディアは報道内容には自信があると述べている。
[原文:'The people want the Truth!': Trump gloats over the loss of American media jobs]
(翻訳、編集:山口佳美)