グッチは約2倍に! アメリカで好調な高級ブランドの売り上げ…… その裏で起きている、大きな変化とは

グッチのバッグ

2018年、グッチの打ち上げは約2倍に。

Business Insider/Jessica Tyler

  • NPDグループの最新レポートによると、高級ファッション・ブランドのオンラインでの売り上げが増加している。
  • これはハイエンドなアパレルやフットウエアにお金を惜しまない、おしゃれなミレニアル世代のおかげだ。
  • 専門家は、ミドルクラスが死に絶えたことで小売業界に大きな変化が起きていると言う。業界では、最も成功しているビジネスの2極化が進んでいる —— ラグジュアリーかディスカウントか、だ。

ラグジュアリー・ファッションが好調だ。

NPDグループの最新レポートによると、アメリカではラグジュアリー・ファッションの売り上げが近年、50%増えている。高価なアパレルやフットウエアの売り上げが大きく伸びているおかげだ。

「高級品市場が進化し、新たなブランドが注目を集め、オンライン小売業プラットフォームが市場の勢力図を塗り替えつつある」と、NPDのチーフ・インダストリー・アドバイザー、マーシャル・コーエン(Marshal Cohen)氏はコメントしている。

コーエン氏は「オンラインでブランド品を買うことに強い魅力を感じている、より若い、さまざまな民族的バックグラウンドを持った層が、この進化に大きく貢献している」と続けた。

アメリカでは近年、グッチ(Gucci)のような高級ブランドが爆発的人気となっている。2018年の前半には、その売り上げは約2倍に増えた。そして、最新調査の結果、ミレニアル世代と10代の若者はグッチにまだまだ夢中であることを示している。Lystの最新の調査によると、グッチはいま最も話題のブランドで2位、最も人気の高いアパレル・ブランドで10位だった。

専門家は、ラグジュアリー・ファッションの最近の流行の裏には、実はもっと大きな変化があると指摘する。

デロイトの報告書『The Great Retail Bifurcation: Why the retail 'apocalypse' is really a renaissance(大きな小売業の分岐点:なぜ小売業の"崩壊"が実は復興なのか)』は、消費者のお金と社会問題に対する姿勢の変化が、小売業界に大きな変化をもたらしていると論じている。

「家庭は経済状況によって分かれ、今ではそれぞれの収入レベルが人々の行動を方向づけ、小売業の成功を決定づけている」と、デロイトコンサルティングのシニア・マネジャーで、この報告書の共同著者ロバート・スティーブンス(Robert Stephens)氏は2018年3月に書いている。

スティーブンス氏は「より裕福な消費者はその収入と資産の成長とともにハイエンドな小売業を活気づけ、より収入の少ない消費者は支出の増加と圧倒的に少ない可処分所得を前に、低価格が売りの店へと向かっている」と続けた。

小売業界では、これが最も成功するビジネスの2極化を意味するようになっている —— ラグジュアリーかディスカウントか、だ。

調査会社ガートナーL2(Gartner L2)の百貨店に関する報告書の分析は、「ミドルクラスは消えつつある —— 低・中所得者層はディスカウント・ストアや1ドルショップで買い物をすることが増え、かつてこうした消費者に奉仕していた小売業者は、閉店を強いられている」と指摘している。

[原文:Luxury fashion is booming, and it reveals a dark truth about the American middle class]

(翻訳、編集:山口佳美)

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