オリックスが旅館・ホテルブランド立ち上げ。インバウンド拡大視野に

高橋社長

記者会見で新ブランドについて発表するオリックス不動産の高橋豊典社長。

オリックス不動産は1月31日、旅館・ホテル運営事業ブランド「ORIX HOTELS & RESORTS」の立ち上げを発表した。2002年に宿泊事業に参入し、現在国内23施設、約5400室を運営する規模に成長した同社は、インバウンド市場の拡大を視野に、統一ブランドを活用してさらなる事業拡大を目指す。

オリックス不動産によると、23施設のうち、他社に運営を委託する施設を除いた13施設を新ブランドに集約した。「また行きたい、と思っていただける場所」をコンセプトに、施設を「温泉旅館」「温泉リゾート」「シティ」「パークサイド」の4カテゴリーに区分、特徴を明確にし、滞在の提案や情報発信を行っていく。

ロゴ

温泉旅館では屋号を残しながら、オリックスブランドもより打ち出していく

オリックス不動産提供

高橋豊典社長は新ブランドの立ち上げについて、「旅館・ホテル事業が急速に成長しており、政府も訪日外国人を2030年に6000万人に増やす目標を掲げるなど、インバウンド市場は拡大の余地が大きい。温泉旅館の屋号はそのまま残すが、オリックスという傘をつくることで、新たなブランド価値も伝えやすくなる」と説明した。統一ブランドの会員制度の構築などを今後検討するという。

高橋社長はさらに、「4カテゴリーのうち温泉旅館とシティは、常に拡大のチャンスをうかがっていきたい」と述べた。

オリックスグループは、経営破綻し民事再生法を申請した大分県別府市の温泉リゾート「杉乃井ホテル」を救済する形で、2002年に施設を買収、宿泊事業に参入した。オリックス不動産によると、13施設の宿泊施設は平均稼働率が80%後半で推移し、リピート率も25%に達するという。

(文・写真、浦上早苗)

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