大企業で働く若手・中堅社員と話そう。「ぶっちゃけ大企業で働くってどう?」【ONE JAPANイベント開催】

「仕事はもっと面白くできる」と挑戦を続ける大企業の若手有志団体「ONE JAPAN」が、大企業で働いて感じる“カベ”や「学生時代にやるべきこと」について、若手・中堅社員120人にアンケート調査を実施した。学生と大企業の現役社員の交流イベントを3月に初開催するのを前に、働くリアルを聞いた。大きな組織でもがきながら挑戦を続ける若手・中堅社員たちの感じるカべ、そこを乗り越える道筋とは。

若手

会社でカベを感じた時に、辞めるか、染まるか、変えるか。

学生と社会人の接点を増やそうとONE JAPANは3月9日、東京・渋谷でイベント 「『働く』を考える学生と社会人の100人会議 」を開催する。

イベントを前に、大企業で働く若手・中堅の意識調査を実施した。

「ぶっちゃけ大企業で働いていて感じる壁は?」との質問に対し、以下の9つの項目について「非常にあてはまる」「まあまああてはまる」「中間」「あまりあてはまらない」「まったくあてはまらない」「回答できない・該当する経験がない」を選んでもらった。

意思決定が遅い/上司が根性論をかざす/デジタルツールが使われていない/キャリアの進捗が遅い(下積みが長い)/上の世代が滞留している/組織が縦割り/上下関係が不必要に厳しい/会議が長い/根回し文化や派閥が強いなど、組織が古い

※ONE JAPAN所属メンバーのうち有志による回答。Google FormによるWebアンケートで、 2019/1/20~1/27に実施。回答数 は 121 票。男性75%、女性23%。20〜30代が96%を占める。回答者の6割以上が従業員5000人以上の会社勤務。データ協力:ONE JAPAN

3位.組織が縦割り

根回し

アンケートの回答をユーザーローカルの テキストマイニングツールにより分析。

tatewari

出典:ONE JAPANアンケートより

8割超の人が「非常にあてはまる」もしくは「まあまああてはまる」と回答し、全体では3番目に「あてはまる」人が多かったのが、「組織が縦割り」問題。

「セクショナリズム」や「官僚主義」といった言葉は、しばしば大組織で聞かれる。実際に、同じ会社であっても、組織ごとに独立性が強く、組織間での協力が薄い —— という問題は、多くの若手社員が感じているようだ。

自由記述欄から、具体的な事例をみてみよう。

「物事を進めるときに、誰が担当か分からず、たらい回し状態になる。特に日本の組織の場合、意思決定にいくつものハードルがある。自社内でも、海外の部署ならそこまでそうでもない」(製造業、企画・政策・クリエイティブ職、30〜34歳男性)

組織の中の組織ごとに“やり方”があるのか。

「根回しをする人数が多い。カンパニー制をとっているのでそれぞれのカンパニーに合った最適解というのが難しい」(製造業、経営企画、25〜29歳女性)

2位.意思決定が遅い

ビル群

大きな組織、たくさんの人が働く会社では、スピーディーな決断は難しいのか。

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出典:ONE JAPANアンケートより

2番めに多くの人が「あてはまる」と答えたのが「意思決定が遅い」。

組織が大きいと、プロジェクトも大きく動く金額も大きいゆえと言えなくもないが、それでチャンスを逃していては本末転倒だ。若手社員はこう見ている。

意思決定する人がそもそも多い問題。

「あるサービスをローンチするにあたり、意思決定者が多すぎて調整にとても時間がかかった。一方で、決定者が多い割に、責任の所在があいまいになっており、トラブルが起きた際の対応が後手後手にまわってしまった」(マスメディア、企画・政策・クリエイティブ職、35〜39歳女性)

大企業幹部ならではの、「決定できない」理由かもしれない。

「過去の強すぎる成功体験を健全に否定できない。(それに)ともない、知らないことは嫌いなことと認識してしまい、機会損失がたくさんある」(製造業、35〜39歳男性)

1位.上の世代が滞留している

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出典:ONE JAPANアンケートより

そして第1位は、上の世代が「社内に滞留している」。9割が当てはまると回答した。

日本の人口ピラミッドでいくと、階段を下るように下の世代は減っている。しかし、終身雇用、年功序列の根強い日本組織。年代を問わない活躍のチャンスは多くの企業で、課題となっているようだ。

「上が詰まっていてなかなかプロジェクトのリーダーを任せてもらえない。経験が大事だと考える上司がいる」(医療福祉、医療系専門職、25〜29歳女性)

社会全体の高齢化に伴う雇用延長も。

「上が出ないと、下があがれない。その割には雇用延長とかさせようとしている」(製造、経営企画・人事、30〜34歳男性)

会議には、管理職がたくさん。

「会議に絶対に必要ない部長クラスがゴロゴロ。特に目立った発言もしないのに、会議調整だけはしっかりやらないといけない」(製造、経営企画・人事、35〜39歳男性)

そもそも君は何をやったか問題

しかし一方で、自由記述の中には「カベなど感じたことがない」という声も。

「壁にぶち当たったことがないです。超えられない理不尽な壁があったら、転職してると思います」(広告マーケティング、企画・政策・クリエイティブ、30〜34歳男性)

「やりたいことをやれないと言う人もいるが、そもそも君は何をやったか問題。会社を語る前に個人を語るべき」(インフラ、技術[建設、建築、不動産、プラント]職、35〜39歳男性)

学生時代は海外、起業、社会人との関わり……

アンケートの回答をユーザーローカルの テキストマイニングツールにより分析。

社会人と学生が語るイベントということもあって、大企業で働く若手・中堅が考える「学生時代にやるべきこと」についても聞いている。

海外に出るべき、という声は多い。

「とにかく海外に行く。日本の狭い小さい物差しを外すこと」(インフラ、事業開発、35〜39歳男性)

「海外へ行く経験。自分自身で何かプロジェクトなど進める、やり遂げる。社会人との関わり」(製造、企画・政策・クリエイティブ職、30 〜34歳女性)

学生

社会人として働き始める前の時間を、どう使うか。

起業はじめ、ビジネスを勧める声も目立った。

「アルバイト以外の方法でお金を稼ぐこと。起業は絶対にオススメ」(マスメディア、営業、30〜34歳男性)

「古本の転売など小さくてもいいので商売をする経験、プロダクトを作る経験」(製造、経営企画人事、30〜34歳)

辞めるより、変えるを選択した人たち

変化の激しい時代において、就活市場ではスケールや安定を求めて大企業という志向は高まっている。

ただ一方で、高度経済成長期以来の高い有効求人倍率で、転職市場も活況。大企業ですら若手の流出は課題となっている。入ってから「こんなはずでは……」とならないために、どうすべきか。

ONE JAPANには「辞めるか、染まるか、変えるか」というキーワードがあるという。その中でメンバーたちは「変える」ことを目指し、働き方をテーマにした大企業横断の意識調査や異業種間連携による新事業などを生み出してきた。その取り組みは内閣府の「第1回日本オープンイノベーション大賞」の「日本経済団体連合会会長賞」を授賞するなど注目を集めている。

3月のイベント 「『働く』を考える学生と社会人の100人会議 」では、その中で「変える」を選択し、会社や仕事をより面白くしようと行動する実践者たちが登壇。学生たちと直接、対話する機会をつくる。

(文・滝川麻衣子、撮影・今村拓馬)


今回アンケートを実施したONE JAPANは、学生と社会人の対話の場となるイベント「『働く』を考える学生と社会人の100人会議」を開催します。企業や業界をまたいで、若手・中堅社員たちと、働くこと、どうキャリアをつくるかについて考えませんか。

「働くとは」や「今なにをすべきか」に、ピンと来た人は、こちらから。

「働く」を考える学生と社会人の100人会議

【イベント概要】

  • 会議日時:2019年3月9日(土)13:00~17:30
  • 場所:スマートニュース本社(渋谷区神宮前)
  • 参加対象:都内近郊の大学、大学院に通う学生。
  • 参加費:無料
  • 主催:ONE JAPAN
  • メディアパートナー:BUSINESS INSIDER JAPAN

※本イベントは参加企業への就職・採用活動とは一切関係ありません。

【イベント紹介】

「大企業の社員って、どういう仕事をしているの?」「学生時代にやっていたことって、どんな風に仕事に生かされる?」「働く」を考え出した学生たちの疑問・質問に、ONE JAPAN」メンバーがお答えする1day交流イベント。トークセッションや、一人一人と直接話せる時間を通して、どんな働き方をしたいか考えるきっかけを提供します。ぜひご参加ください。

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