毎日が楽しくなる「5分」の使い方、ハーバード大教授が伝授

デスクを囲む4人の女性

時間は貴重なもの。

Girl Geek Academy/Flickr

  • ちょっとした空き時間を何気なくメールチェックで無駄にしてはいけない。
  • 代わりに、同僚と話をしてみるのはどうだろう。期待以上に楽しいかもしれない。
  • ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)の教授によると、我々は楽しい経験をするために必要な時間を多く見積もり過ぎている。

『ハーバード・ビジネス・レビュー』の特集によると、お金よりも時間を優先し、その考え方に従って日々の決断を行う方が良い。

残念ながら、ほとんどの人がまったく反対のことをしていると、ハーバード・ビジネス・スクールのアシュレー・ウィランズ(Ashley Whillans)教授は記した。

この記事の最も興味深い点は以下。

「我々は楽しいことをするために必要な時間を多く見積もり過ぎている」。その結果、どうなるか? ウィランズ教授によると、「ちょっとした空き時間を無駄にしてしまう。もっと有効に使えたかもしれない時間だ。例えば、5分間同僚と話をしたり、20分間エリプティカル・マシンでトレーニングすると、しばしば想像以上に気分が良くなる」

ウィランズ教授は、我々が何をすることで、こうした空き時間を無駄にしているかを具体的に記していない。

だが、筆者はすぐに、ミーティングの間の5分か10分、メールのチェックやSNSを見ることだと思った。楽しいことをするには時間が足りないと思ってしまい、何気なく時間を埋めてしまう。

つまり、ここでの教訓は空き時間に目的をもって臨むことの重要性。タイムマネジメントの専門家ローラ・バンダーカン(Laura Vanderkam)氏は著書『Off the Clock』で以下のように記した。

「朝8時に出社して、何をするのか分からないまま午後1時を迎える人はほとんどいない。だが、6時に帰宅して、何のアイデアもないまま11時になってしまう人は多い」

ウィランズ教授と同様、バンダーカン氏も特に友人や家族と過ごすことを勧めている。大切な人のために時間を作ることができる人は、やりたいことをするための時間があると答える傾向があると指摘した(バンダーカン氏は人との交流が解放感をもたらすと考えている)。

「時間は伸ばすことができる」とバンダーカン氏は記した。

もう1つの教訓は、私たちは何をしたら ── 例えばトレーニングや同僚との会話など ── どんな気分になるかを予測することが残念ながら苦手ということ。

事実、『ジャーナル・オブ・エクスペリメンタル・サイコロジー(Journal of Experimental Psychology)』に掲載された2014年の研究によると、一般的に我々は、通勤時には同乗客と話をした方が楽しいと感じる ── たとえ1人きりの方が良いと考えていたとしても。

結論:時間は(たとえ5分であっても)貴重なもの。賢く使おう。

[原文:A Harvard professor says most of us squander 5-minute opportunities to be happier every day

(翻訳:Ito Yasuko、編集:増田隆幸)

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