廃墟となったショッピングモールがアマゾンの施設に生まれ変わるかもしれない。
Seph Lawless
- アマゾンは、オハイオ州アクロンのローリング・エーカーズ・モールの跡地に、69万5383平方フィート(約6.5ヘクタール)の施設の建設を計画していると報じられた。
- ローリング・エーカーズ・モールは客足の減少により、2013年に閉鎖された。
- モールにはメーシーズ、JCペニー、シアーズなどが入っていた。
アマゾンは、オハイオ州アクロンにある、かつて賑わいを誇ったショッピングモール跡地を取得したと報じられた。ショッピングモールは10年ほど客足が落ちた後、閉鎖され、放置された。
アマゾンは、ローリング・エーカーズ・モールの跡地に69万5383平方フィート(約6.5ヘクタール)の施設の建設を計画している。Akron Beacon Journal/Ohio.comがプロジェクトの設計図を入手し、報じた。
歳月とともに朽ちていくショッピングモールの痛ましい写真は、小売業の崩壊として知られる小売業の混乱の時代の象徴となった。このショッピングモールの大部分は2016年、アクロン市当局が取り壊した。
取り壊し前に撮影された写真を見てみよう。撮影したのはカメラマンのセフ・ローレス(Seph Lawless)とニコラス・エックハルト(Nicholas Eckhart)。
ローリング・エーカーズ・モールは1975年、周辺住民のための高級ショッピングモールとして華々しくオープンした。
最盛期、店舗数は140を超え、メーシーズ、JCペニー、ターゲット、シアーズも入っていた。
40年後、モールは客足の減少に悩まされた。
Seph Lawless
客足が落ちると、複数のデパートが賃貸契約を解き、小規模店舗もそれに続いた。
Seph Lawless
ローリング・エーカーズ・モールが復活することはなく、
Seph Lawless
最後の店舗も2013年に閉店した。
Seph Lawless
客足が落ち、店舗が減るにつれ、モールは犯罪の温床となっていった。
Seph Lawless
2007年、ホームレスの男性は空き店舗に住んでいたことで、懲役1年の判決を受けた。
Seph Lawless
無人となっても、安全上の懸念が残された。
Seph Lawless
2016年、アクロン市長は住民に「このエリアに近づかないよう」指示した。
Seph Lawless
内部とともに、外側も荒れ果てていった。雑草が駐車場のひび割れから生えた。
Nicholas Eckhart
この建物は1978年、オニール・デパートとしてオープンした。
Seph Lawless
2006年にはメーシーズとなったが、わずか2年で閉鎖された。
Nicholas Eckhart
1977年頃には映画館もできた。
Nicholas Eckhart
貸倉庫のストレージ・オブ・アメリカ(Storage of America)が一時、この建物を使っていた。元はターゲットが営業していた。
Nicholas Eckhart
トラックから荷物搬入口もターゲットの頃のもの。
Nicholas Eckhart
この建物はモンゴメリーワード・デパートだったが、1986年に閉鎖された(同デパートは今はもう存在しない)。1992年には別のデパート、1997年にはまた別の店になった。
Nicholas Eckhart
市は、2016年から廃墟となったショッピングセンターの取り壊しを始めた。
Seph Lawless
何年も放置された今、ローリング・エーカーの跡地は、アマゾンの新しい施設に生まれ変わるかもしれない。
Nicholas Eckhart
施設はこの地域に数百の仕事をもたらすだろう。
Seph Lawless
そして、アマゾンや他のeコマース大手が支配する「新しい小売の時代」を象徴するものとなるだろう。小売業の崩壊が数百ものショッピングモールを消し去った後に。
Nicholas Eckhart
[原文:Inside the infamous dead mall that Amazon is reportedly redeveloping]
(翻訳:仲田文子、編集:増田隆幸)