アメリカのトランプ大統領(ホワイトハウス、2017年2月7日)。
Andrew Harrer - Pool/Getty Images
- ニュースサイト「アクシオス(Axios)」は 、かつて厳重に守られていたトランプ大統領の日々のスケジュールをいくつも入手しているという。
- 今回報じられた4日間のスケジュールの例を見る限り、大統領はこれまで以上に「エグゼクティブ・タイム」を取っているようだ。
- アメリカでは、ホワイトハウスがトランプ大統領のプライベート・スケジュールをリークさせた犯人捜しをしていると報じられている。
- 政権がスケジュールを漏らした人物を特定したかどうかは公になっていない。
ホワイトハウスがトランプ大統領のプライベートのスケジュールをリークさせた犯人捜しを続ける中、アクシオスはまだ複数のスケジュールを入手していると報じた。
トランプ政権はIT部門を中心に情報元の特定を急いでいるが、この報道は政権内にさらなる不信と警戒を呼んでいる。
スケジュールを漏らした人物を政権が特定したかどうかは公になっていない。
アクシオスの今回の報道は、大統領の2月の第2週のスケジュールの一部を明らかにした。4日間の事例を見る限り、大統領はこれまで報じられていた以上に「エグゼクティブ・タイム」を取っているようだ。アクシオスが報じた最新の文書によると、以前よりも日々のルーティンに占める自由時間が増えている。
同文書によると、トランプ大統領はこの4日間で、その約半分の時間を今や有名になった「エグゼクティブ・タイム」に費やしていた。
政治メディア「ポリティコ(Politico)」の2月8日(現地時間)の報道によると、ホワイトハウスの高官は、情報を漏らしたのはトランプ大統領が任命したスタッフではなくキャリア官僚である可能性が高いと考えている。
しかし、大統領やその周辺を苛立たせているこうしたスケジュールのリークは、大統領の1日の全体像を提供するものではない。トランプ大統領にはもっと詳細な、ごくわずかなスタッフしか入手することのできないルーティンがあると、アクシオスは報じている。
トランプ大統領は、自らのエグゼクティブ・タイムについて、テレビを見たり、新聞を読んだり、ツイッターをしたり、電話をしたり、大統領執務室でただブラブラしているだけの時間ではないと言う。
2月10日のツイートでは「エグゼクティブ・タイムといった場合、基本的にのんびりしているわけではなく、働いている。事実、ほぼ全ての歴代大統領に比べて、わたしはより長い時間働いているだろう」と述べた。
大統領はスケジュールのリークに激怒していて、犯人捜しについては全てを把握していると報じられている。
トランプ大統領にとって、情報漏れは常に"進行中の問題"だ。
好ましくない情報や報道が絶えずトランプ政権から流出し、その多くに高官は驚いているという。
元大統領首席補佐官のジョン・ケリー氏は当時、情報漏れを防ごうと、ホワイトハウス西棟で私的なデバイスを回収したり、携帯電話を禁止するなど、さまざまな予防策を講じていた。
[原文:Fresh White House schedule leaks are flowing unabated despite ongoing hunt for culprit]
(翻訳、編集:山口佳美)