朝から不安? 神経科学者が明かす、ベッドを出たくない自分に聞くべきシンプルな質問

リサ・フェルドマン・バレット氏

リサ・フェルドマン・バレット氏。

TED

  • 朝、目覚めたとき、多くの人が今日はどんな1日になるんだろうと不安を感じている。
  • 神経科学者のリサ・フェルドマン・バレット(Lisa Feldman Barrett)氏は、朝の不安は単に疲労や空腹、脱水といった身体的不快感に対する脳の反応である可能性があると言う。
  • バレット氏は、朝に苦痛を感じるなら自分自身に「これには純粋に身体的な理由があるのではないか? 」と尋ねてみようと言う。

一部の人にとって、不安は朝、目覚ましのアラームが鳴った瞬間から始まっている。

目が覚めた直後に今日やらなくてはならない全てのこと —— 通勤時の混雑と戦い、 メールの山と戦い、タスクに追われ —— を考えて突然、ベッドから出るのが嫌になる……という経験のある人は多いかもしれない。

しかしある科学者によると、こうした朝の不安は単にからだがあなたに何かを伝えようとしているだけの可能性がある。

神経科学者で『How Emotions Are Made(感情はいかにして作られるか)』の著者リサ・フェルドマン・バレット氏は、感情は基本的にわたしたちの脳が何かを推測するための方法だと言う。

「惨めだと感じるのは、身体的感覚のせいで不快な効果を経験しているからです」と、バレット氏は2017年のTEDトークで語った。「あなたの脳はこうした感覚の原因を予想しようとします。より多くの概念を知り、より多くの事例を思い浮かべることで、自身の感情をコントロールし、行動を規制するために、より効果的に(これらの感覚を)分類することができるのです」

つまり朝、ひどい気分で、不安を感じ始めても、大きな問題があるとは限らないということだと、バレット氏は言う。わたしたちの脳を惑わせるあらゆるタイプの身体的な原因があるかもしれないのだ。

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