「TikTok経済圏」生まれるか?「クリエイター1000人に5億円」養成プログラムを発表

TikTok CREATOR’S LAB

「TikTok CREATOR’S LAB」には、ヒカキンさん・筧美和子さんをはじめ多くの著名人も集まった。

2月16日、日本初のTikTok公式オフ会「TikTok CREATOR’S LAB. 2019 supported by SoftBank」が開催された。そこで発表されたのが、2019年、総額5億円を投じる「TikTok育成プログラム」の全貌だ。

フォロワー1万人になるまでサポート

TikTok CREATOR’S LAB

Bytedance日本法人副社長の西田真樹氏より、TikToker育成プログラムの内容が発表された。

プログラムの内容はこうだ。

近日中にオープンするアプリ内ページにて、ファッション・コスメ・グルメなど20カテゴリーに及ぶ1000人のクリエイターを公募する。フォロワーが1万人になるまで、運営側のBytedanceが彼らの育成をサポートするというものだ。

ちなみに5億円で1000人だと、一人当たり50万円という計算になる。

担当者に尋ねてみると、5億円が平等に50万円ずつ分配されるかについては「未定」とのこと。プログラムは2019年中を通じて行われるため、応募状況に応じて支援金が決まっていく可能性が高そうだ。

サポートの主な内容は、ビデオ制作のノウハウを教えたり、テレビを含めたメディアの露出機会を提供するなどで、これらにかかる費用をBytedance側が負担する。現金がそのまま配られる可能性もあるのか?という問いに対しては「まだ決まっていない」との答えだった。

初心者でもチャレンジできる

TikTok CREATOR’S LAB

TikTok上では、すでに多くの企業とタイアップした広告プログラムが展開されている。

気になるのは、どんな人が選ばれるのか?というところ。

くわしい応募要件は公開されるページで明らかになるということだが、年齢の下限はあっても上限はないとのこと。

担当者によると「フォロワー数の多さや、すでに映像を作っているかどうかに関わらず、どなたでもチャレンジいただける」そうだ。選ばれるかどうかは「(良い)視点を持っているかどうか」がカギになるという。

さらに人気のクリエイターには、Bytedance側がスポンサー企業とマッチングし、タイアップを行うことでTikTok上で収入が得られるようになるプログラムもスタートする。

「TikTok経済圏」への一手か?

TikTok CREATOR’S LAB

ブースの様子。TikToker同士、「いつも見てます!」の声が飛び交う。

あ、○○さんですよね!いつも見てます」。

イベントでは、参加者同士が交わす、そんな言葉を多く耳にした。

ヒカキンさん・りゅうちぇるさん・筧美和子さんをはじめとして著名人が登壇するメインイベントもあったが、それと同じくらい活気があったのが、TikToker同士が交流できるブースが用意されたフロアだ。

文化祭のようにさまざまなブースが用意され、双方向で楽しむことができる様子はやや「ニコニコ超会議」に近い。

撮影ブースではその場でTikTok撮影や自撮りのSNS投稿をする参加者の姿も目立った。Twitterには、すぐに多くの「いいね」が集まっている。

今回のプログラムは、こういった「TikTok経済圏」を促進するための一手なのではないか——。イベントに参加してみて、そんなことを考えた。

(文・写真、西山里緒)

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