iPhone SEの販売中止はアップルの過ち

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2018年のiPhoneラインナップ

2018年のiPhoneラインナップ。

Screenshot

  • 上記の画像はiPhoneの現行ラインナップ。iPhone XS、iPhone XS Max、そしてiPhone XR。
  • アップルは新型iPhoneの発売にあたって、いくつかの旧型iPhoneの販売をひっそりと中止した。注目すべきは、その中にiPhone SEも含まれていたこと。
  • iPhone SEはアップル最後の4インチiPhone、そして350ドルと唯一買い求めやすい価格が設定されたiPhoneだった。

2018年9月、新型iPhoneを発表したイベントで、アップルは同社史上最高のスマートフォンの1つの販売をひっそりと中止した。iPhone SEだ。

2018年9月、新型iPhoneを発表したイベントで、アップルは同社史上最高のスマートフォンの1つの販売をひっそりと中止した。iPhone SEだ。

Business Insider/Steve Kovach


価格は350ドル、最も「お買い得」なスマートフォンの1つだった。

価格は350ドル、最も「お買い得」なスマートフォンの1つだった。

Apple


他の多くの最新スマートフォンと違って、大きく、派手な高解像度ディスプレイは搭載していない。しかし、扱いやすいサイズの中に素晴らしい性能を秘めていた。

他の多くの最新スマートフォンと違って、大きく、派手な高解像度ディスプレイは搭載していない。しかし、扱いやすいサイズの中に素晴らしい性能を秘めていた。

Apple


iPhone SEはただの「小さなスマートフォン」ではなかった。大きな画面のiPhoneを求めていないユーザーに選択肢を提供していた。

iPhone SEはただの「小さなスマートフォン」ではなかった。大きな画面のiPhoneを求めていないユーザーに選択肢を提供していた。

Business Insider/Steve Kovach


最初のiPhoneの画面は4インチもなかった。

最初のiPhoneの画面は4インチもなかった。

YouTube/JerryRigEverything


初代iPhone、3G、3GS、4、4Sの画面はどれも3.5インチだった。

初代iPhone、3G、3GS、4、4Sの画面はどれも3.5インチだった。

Ellis Hamburger, Business Insider


2012年、iPhone 5でアップルはディスプレイを4インチにサイズアップした。開発者はアプリのサイズを修正しなくてはならなかったため、当時はこの程度のサイズアップでも大きな変化だった。

2012年、iPhone 5でアップルはディスプレイを4インチにサイズアップした。

Reuters/Yves Herman


翌年のiPhone 5Sと5Cも同じく4インチ。

翌年のiPhone 5Sと5Cも同じく4インチ。

Getty


そして2014年、アップル史上最大のスマートフォン、iPhone 6と6 Plusが登場。4.7インチと5.5インチ。大きい!

2014年、アップル史上最大のスマートフォン、iPhone 6と6 Plusが登場。4.7インチと5.5インチ。

Business Insider


iPhone 6世代の大きたディスプレイを好むユーザーは多かった。しかし、よりコンパクトなデザインを好むユーザーもいた。そして当時のiPhoneの中で唯一4インチ・ディスプレイを持つiPhone 5Sがなくなってしまうことを恐れていた。

iPhone 6世代の大きたディスプレイを好むユーザーは多かった。しかし、よりコンパクトなデザインを好むユーザーもいた。そして当時のiPhoneの中で唯一4インチ・ディスプレイを持つiPhone 5Sがなくなってしまうことを恐れていた。

Flickr/Kārlis Dambrāns


驚いたことに2016年後半、アップルはiPhone 5Sの後継機として、iPhone SEを発表した。中身は前年のモデルである6Sとほぼ同じ、だがデザインは4インチの5Sと同じだった。

驚いたことに2016年後半、アップルはiPhone 5Sの後継機として、iPhone SEを発表した。中身は前年のモデルである6Sとほぼ同じ、だがデザインは4インチの5Sと同じだった。

Apple


2016年以来、iPhone SEはアップル最後の「小さな」iPhoneとしてだけではなく、わずか350ドルの最も買い求めやすいiPhoneとしてラインナップに残り続けてきた。

2016年以来、iPhone SEはアップル最後の「小さな」iPhoneとしてだけではなく、わずか350ドルの最も買い求めやすいiPhoneとしてラインナップに残り続けてきた。

Antonio Villas-Boas/Tech Insider


そして、そのおかげでアップルは非常に多様性に富んだラインナップを提供することができた。2017年のiPhoneラインナップには、350ドルから、1149ドルまでのモデルが揃い、ユーザーに幅広い選択肢の中から選ぶことができた。

2017年のiPhoneラインナップには、350ドルから、1149ドルまでのモデルが揃っていた。

Justin Sullivan/Getty


幅広いラインナップは、アップルにとって大きなアドバンテージだった。ほとんどのスマートフォンメーカーは一度に1つの製品を発売することにしか集中できなかったが、アップルは低価格なものからハイエンドなもの、大きなものから小さなものまで、ほぼすべてのユーザーに向けてiPhoneを販売していた。

幅広いラインナップは、アップルにとって大きなアドバンテージだった。

James Sullivan/Getty Images


しかし今、iPhone SEをアップルから正規購入することはできない。

しかし今、iPhone SEをアップルから正規購入することはできない。

Will Wei, Tech Insider


最も買い求めやすく、最も小さいiPhoneはiPhone 7になった。実際、449ドルはお買い得。iPhone 7が発売された2016年は遠い昔のように思えるかもしれないが、そこまで古いモデルではない。デザインも全体的な使い勝手も素晴らしい。

最も買い求めやすく、最も小さいiPhoneはiPhone 7になった。

Hollis Johnson/Business Insider


iPhone SEとあの素晴らしいデザインが失われてしまったことはとても残念。しかし、冷静に考えると、アップルが多くのデータを踏まえて、この決断に至ったことは間違いない。

iPhone SEとあの素晴らしいデザインが失われてしまったことはとても残念。

Justin Sullivan/Getty Images


しかし、iPhone SEが依然として多くのユーザーに使われていることは明らかだった。2016年を振り返ると、アップルは2015年のiPhone 4の販売台数は3000万台と発表した。新しい、大きな画面のiPhone 6/6Sが販売されていたにもかかわらず。

しかし、iPhone SEが依然として多くのユーザーに使われていることは明らかだった。

Steve Kovach/Tech Insi


筆者は現行のiPhone Xスタイルのデザインも愛しているが、やはりiPhone SEこそ完璧と信じている。そして4インチのiPhoneの復活を期待している。もしかしたら、いつの日か、iPhone Xスタイルのデザインにリニューアルされて登場するかもしれない。

筆者は現行のiPhone Xスタイルのデザインも愛しているが、やはりiPhone SEこそ完璧と信じている。

Hollis Johnson

iPhone SEのリニューアル版は、iPhone XSEと名付けられ、「iPhone テネシー」と呼ばれると思う。iPhone SEXと名付けられることは決してないはず。

仮にリニューアルされたiPhone SEの価格が350ドルを超えたとしても、ラインナップに新しい4インチiPhoneが加わることは、小さなiPhoneを求める顧客のニーズを満たすことができる。そして、より幅広い選択肢を提供することは顧客にとってもプラスになる。

仮にリニューアルされたiPhone SEの価格が350ドルを超えたとしても、ラインナップに新しい4インチiPhoneが加わることは、小さなiPhoneを求める顧客のニーズを満たすことができる。

Apple


2012年のアップルの広告では、iPhone SEのデザインを「常識」とアピールした。その通りだ。



[原文:Apple made a mistake by killing the iPhone SE (AAPL)

(翻訳:Yuta Machida、編集:増田隆幸)

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