Moveはエアバスのためにデザイン会社Layerが制作。
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- シートのコンセプト「Move」は、ロンドンを拠点とするデザイン会社Layerがエアバスのために制作した。
- Moveはアルミニウムのフレームを覆う、軽量なポリエステル素材のスマートテキスタイルで作られている。
- 電流を流すことで、シートの硬さ、温度が調整できる。
- さらにアプリを使って調整可能。
- Layerによると、Moveはエコノミークラスの乗客に革新的な搭乗体験をもたらす。
現代のスリムな飛行機シートは恐ろしい。軽く、薄く、航空会社には好都合。だがエコノミークラスの乗客にとっては、薄いヨガマットに3時間座っているようなものだ。
我々はここ数年、数多くのシートの特許やコンセプトを見てきた。興味深いものから、まさにゾッとするものまでさまざま。
エアバスのシートのコンセプト「Move」は、興味深いものの1つ。
Moveは、ロンドンを拠点とするデザイン企業Layerが、エアバスのために制作した。今までにない新しい機能を備えた「スマートテキスタイル」が、重量と燃料を抑えつつ、エコノミークラスの快適性をいかに改善できるかを追求した。
「Layerでは、良いデザインはあらゆるものに適用されるべきと考えられている。ほとんどの場合、旅客機に関する新しいコンセプトはビジネスクラスのイノベーションに向けられている」とLayerの創業者ベンジャミン・ヒューバート(Benjamin Hubert)氏はリリースに記した。
「我々は、エアバスとともにこのプロジェクトに取り組むことに心を躍らせた。エコノミークラスの登場体験を改善し価値を向上させる、乗客と航空会社の双方にとって良い方法を探るプロジェクトだ」
Moveは制作期間は18カ月、MoveはLayerとエアバスが取り組んでいるプロジェクトの一環。今のところ、まだプロトタイプだ。
エアバスとLayerによるスマートシート「Move」を詳しく見てみよう。
Moveは必ずしも広いスペースをもたらすわけではない。だがスペースをより快適にするだろう。
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Moveはアルミニウムのフレームを覆う、スマートテキスタイルで作られている。
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スマートテキスタイルの素材は導電性繊維。
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導電性繊維はセンサー、スマートフォンアプリと繋がっている。
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導電性繊維に電流を流してシートの硬さを調整する。シートのセンサーはまた、温度、硬さ、圧力、そして動きもモニターする。
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マッサージ、食事、睡眠など、複数のモードを備える。
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感圧性のスマートファブリックでできた収納ポケットもある。電話や私物をうっかり置き忘れると、それを検知する。
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また回転式トレイ、オプションの機内エンターテインメントシステムもある。
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(翻訳:Makiko Sato、編集:増田隆幸)