米大統領選、70歳以上の候補者は年を取り過ぎている? データが示す答えは「ノー」

バーニー・サンダース氏

2020年の大統領選の日、バーニー・サンダース氏は79歳だ。

Alex Edelman/Getty Images

  • 2020年の大統領選で再選を目指すアメリカのトランプ大統領と、それに対抗するバーニー・サンダース氏やジョー・バイデン氏といった民主党の一部有力候補たちは選挙当日、70歳を超えている。
  • 歴史的に見ても、候補者の年齢層は高い方だ。
  • ただ、平均寿命が延びるにつれ、年齢の意味は昔とは変わってきている。

2020年の米大統領選の一部候補者は、大半の歴代候補者に比べて高齢だ。

ニュースサイトのアクシオス(Axios)は2月20日(現地時間)、大統領選に挑む民主党の一部有力候補たちの高齢ぶりを報じた。1900年まで遡って共和党、民主党それぞれの候補者の年齢をまとめたチャートには、2020年の大統領選への立候補を表明もしくは近々表明しそうな高齢の一部民主党候補も含まれている。

Business Insiderでも、それぞれの候補者の選挙当日の年齢が一目で分かる同様のチャートを作成した。

年齢まとめ

選挙当日の候補者の年齢。

Business Insider/Andy Kiersz, data from Wikipedia

大統領候補の年齢は、特に共和党候補の間で、ここ120年にわたって上昇傾向にある。中でも2016年の大統領選は顕著で、選挙当日、共和党のトランプ候補(当時)は70歳、民主党のヒラリー・クリントン候補は69歳と、少なくとも1900年の大統領選以降初めて、二大政党のそれぞれの候補者の年齢が60歳を上回った。

そして2020年の大統領選に向けては、民主党側からさらに高齢の候補者が出てきそうだ。アクシオスが報じたように、3人の有力候補が選挙日である2020年11月3日に70歳を超えている。

すでに立候補を表明している上院議員のバーニー・サンダース氏は79歳、エリザベス・ウォーレン氏は71歳だ。立候補が噂される元副大統領のジョー・バイデン氏は77歳になる。

だが、もちろん民主党の有力候補が全員70代というわけではない。選挙当日、上院議員のカマラ・ハリス氏は56歳、カーステン・ギリブランド氏は55歳、コリー・ブッカー氏は51歳だ。

そして、20世紀初めに比べて、21世紀の候補者の年齢が上がっているのも、驚くことではないのかもしれない。医療、栄養、一般的な生活環境が向上するにつれ、アメリカ人はより長い、健康的な一生を送るようになった。これをまとめたのが下のチャートだ。選挙が行われた年ごとの男性の平均寿命をグレーで示している。平均寿命は社会保障局のデータに基づいている。

平均寿命が延びた背景には、子どもの死亡率が大幅に下がったことがある。

平均寿命を追加したチャート

候補者の年齢と選挙が行われた年の男性の平均寿命。

Business Insider/Andy Kiersz, data from Wikipedia and SSA

平均寿命に加えて、社会保障局は10年ごとにそれぞれの年齢別・男女別の平均余命の推定も出している。 それをまとめたのが下のチャートだ。

平均余命のチャート

平均余命(推定)。

Business Insider/Andy Kiersz, data from Wikipedia and Social Security Administration

つまり、候補者の年齢は上がる傾向にあるが、平均寿命も延びているため、ほぼバランスが取れている。社会保障局のデータによると、2020年の大統領選当日に79歳のサンダース氏には、平均してあと約8.29年の余命があることになる。これは1900年以来、二大政党の候補者として最も短い。77歳のバイデン氏の場合は約8.29年、74歳になる現職のトランプ大統領の場合は約11.15年だ。

もちろん、これらはあくまでも計算上の平均寿命で、個人差もあるし、どのくらいの年月、健康的な生活を送れるかは、それぞれの生活の歴史や健康状態に大きく左右される。

それでも、有力候補がこれまでになく年老いていても、平均寿命が延びているということは、年齢が表す意味は昔とは違うということだ。

[原文:Are Bernie Sanders and Joe Biden too old to run for president? Data suggests the answer is no]

(翻訳、編集:山口佳美)

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