クルーズ船の従業員、過酷な勤務スケジュールを明かす

クルーズ船乗組員は週7日働くことも多い。

クルーズ船乗組員は週7日働くことも多い。

Loic Venance/Getty Images

  • クルーズ船乗組員の勤務スケジュールは過酷。
  • 契約期間中、クルーズ船の従業員は一般的な週5日勤務ではなく、週7日働くことが多い。契約期間は約2カ月から11カ月におよぶ。
  • 1日の勤務時間も長く、1日に約8時間から20時間近くになることもある。
  • しかし、過酷な勤務スケジュールの反面、契約と契約の間は、長期のまとまった休みが取れるというメリットもある。

クルーズ船の仕事は、リラックスしたペースで仕事ができる機会のように思えるかもしれない。しかし、従業員がサインした独特の契約は、投資銀行のような過酷な労働時間で悪名高い業界に匹敵する。

契約期間中、クルーズ船の従業員は一般的な週5日勤務ではなく、週7日働くことが多い。契約期間は約2カ月から11カ月におよぶ。

Business Insiderが話を聞いた現役および元クルーズ船従業員31人によると、最も一般的な契約期間は4カ月から8カ月。ほとんどの回答者は、現在、もしくはかつての雇用者からの報復を恐れて匿名を希望した。

1日の勤務時間も長く、1日に約8時間から20時間近くになることもある。Business Insiderが取材した従業員の話を平均すると勤務時間は1日約12時間だった。

カーニバル・クルーズ・ラインの元ウェイターは、1日約12時間働き、勤務スケジュールは「クレイジー」で、疲労やストレスに悩まされたと語った。

「十分な睡眠が取れることはなかった」と彼は述べた。

我々はカーニバル・クルーズ・ラインはコメントを求めたが、返答はなかった。

しかし、過酷な勤務スケジュールの反面、契約と契約の間には、長期のまとまった休みが取れるというメリットがある。休みは2カ月程度のことが多い。

これは一部のクルーズ船従業員の年間勤務日数は、週5日勤務の人よりも少ないことを意味する。例えば、ロイヤル・カリビアン・クルーズの現役の一等航海士は、10週間働いて、10週間の休暇を取ることができる。

しかし、一般的な勤務スケジュールよりも、多く働かなくてはならない人もいる。例えば、キュナード・ラインのバーで働く従業員の場合、6カ月契約の間にある休暇は2カ月のみだ。

クルーズ船の勤務スケジュールは過酷かもしれない。だが、9時から5時までオフィスで働くことの方が恐ろしいと感じているクルーズ船従業員もいる。

クルーズ船でのキャリアが長い人は誰でも「大体、陸の上にいること、そして9時から5時の仕事に就くことを恐れている」とクルーズ船で20年間働いてきたロイヤル・カリビアンの乗組員は語った。

「オフィスに行き、ずっと椅子に座り続け、退社して、貧弱で小さな家に帰り、食事をして、テレビを見て、ベッドに入る ── これはクルーズ船で働く多くの人にとって、本当に恐ろしいこと。私にとっても恐ろしいこと」

[原文:Cruise-line workers reveal the grueling schedules they must keep while on the job

(翻訳:Yuta Machida、編集:増田隆幸)

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