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- ブルームバーグの最新の「健康な国」指数によると、世界で最も健康な国トップ10のうち6カ国をヨーロッパの国が占めている。
- 2018年には6位だったスペインが1位になった。
- 日本は4位、アメリカは35位だった。
2019年、世界で最も健康なのはヨーロッパの国々のようだ。
ブルームバーグの最新の「健康な国」指数ランキングによると、世界で最も健康な国トップ10のうち6カ国をヨーロッパの国が占めている。
エキストラバージン・オリーブオイルやナッツを多用する「地中海食」は他に比べて、心血管疾患の発生率が低いと言われていて、国の地理がランキングに影響している可能性もありそうだ。
日本は4位、アメリカは35位だった。韓国は17位、中国は52位だ。
調査は169の国を対象に実施。平均寿命などに基づいてスコアを算出し、喫煙や肥満といったリスク要因は減点した。公衆衛生やきれいな飲料水といった環境要因も考慮に入れている。
世界で最も健康な国トップ10の結果を見ていこう。
10位 イスラエル
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地中海に面したイスラエルは、前回から1つ順位を落として10位につけた。地中海食の素晴らしさに加え、世界保健機関(WHO)の2017年のデータによると、イスラエルの平均寿命は82.9歳と世界で8番目に長い。
9位 ノルウェー
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9位にランクインしたノルウェーは、2015年の時点で、国民1人あたりの看護師および助産師の数がヨーロッパで最も多かった。ただし、49歳以下の薬物の過剰摂取率や自殺率は北欧諸国の中で最も高かった。
8位 シンガポール
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2019年の調査で8位となったシンガポールは前回から4つ順位を落とし、アジアで最も健康な国というポジションも失った。シンガポールはアジアの中でも平均寿命が長く、医療制度も高く評価されている。
7位 オーストラリア
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オーストラリアは前回から2つ順位を落として7位となった。スポーツ文化が根付いた、アウトドアの活動を楽しむには最高の場所であるオーストラリアが、トップ10入りを果たしたのは当然の結果だ。
6位 スウェーデン
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前回から2つ順位を上げて6位にランクインしたスウェーデンは、医療制度にGDPの約12%を投資している。これは世界で最も高い数字だ。
5位 スイス
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山に囲まれたスイスは、湖や川など自然の美であふれ、ハイカーにとって夢の場所となっている。さまざまな果物や穀物を食べ、アクティブかつスポーティーな文化を持つことが、スイスのトップ10入りを支えている。前回からは、2つ順位を落とした。
4位 日本
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前回から3つ順位を上げた日本はシンガポールを抑えて、アジアで最も健康な国となった。魚や米を使う和食が、日本を世界有数の平均寿命の長い国にしている。
3位 アイスランド
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アイスランドは北大西洋に浮かぶ比較的小さな島国だが、公衆衛生は素晴らしい。前回から1つ順位を落としたが、平均寿命は長く、その北欧式の福祉制度は公的医療制度のモデルとされている。
2位 イタリア
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恵まれた天候と豊かな自然で知られ、世界有数の健康的な食生活を送っていると考えられるイタリアだが、今回は1位に届かなかった。
イタリアは平均寿命も長く、中でも生活の質が高いサルデーニャ島は「ブルーゾーン」と呼ばれている。
1位 スペイン
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前回から5つ順位を上げたスペインが、イタリアを抑えて世界1位となった。今後はパエリアとガスパチョが健康的な食事としてトレンド入りするかもしれない。
ワシントン大学のInstitute for Health Metrics and Evaluationによると、スペインの平均寿命は2040年までに世界で最も長くなる見込みだ。欧州連合(EU)ではすでに一番長い。
[原文:These are the 10 healthiest countries in the world in 2019]
(翻訳、編集:山口佳美)