アップルはGalaxy S10eをiPhone XRの“手本”とすべき

多くの人がGalaxy S10eと同じ価格のiPhone XRを比較するだろう。だが多くの点で、S10eはiPhone XSの競合モデルに思える。もちろん価格は250ドル安い。

Galaxy S10eは1000ドルのiPhone XSによく似ている。どちらも画面は5.8インチのOLEDディスプレイ。

750ドルのiPhone XRは液晶ディスプレイ。クオリティは劣る。

Galaxy S10eとiPhone XS、どちらも背面にカメラを2つ、前面に1つ搭載。一方、iPhone XRの背面カメラは1つ。

Galaxy S10eにはFace IDのような顔認証機能はない。代わりに従来の電源ボタンが指紋センサーを兼ねている。だが大した問題ではない。

Galaxy S10eは、サムソンがこのサイズで作り得たベストなスマートフォンのように思える。ラインナップで考えても合理的。Galaxy S10/S10+のようなトリプルカメラ、画面の端まで覆う局面ディスプレイ、ディスプレイ内指紋センサーをは備えていないが、価格はより安価。

だがGalaxy S10eのアップルの対抗モデル、iPhone XRは中途半端。iPhone XSより大きく、XS Maxより小さいが、機能はXS/XS Maxより下位。

アップルがディスプレイと背面カメラのクオリティを落としたことを考えると、iPhone XRはアップルがこのサイズで作り得たベストなスマートフォンではない。

iPhoneは全般的にはまだ、Galaxyより優れた点も多い。アップルのエコシステム、iOSの安定性、アップルが直接行うソフトウエア・アップデートなどは依然としてiPhoneの大きな魅力。だが、サムスンは、特にハードウエア面でギャップを埋めつつある。

Galaxy S10eはiPhone XRのあるべき姿だった。つまりラインナップの中で、最も小さく、最も手軽な｢最新｣モデルであるべきだった。

iPhone XRがiPhone XSより小さなサイズであれば、より合理的だった。だが、サイズやディスプレイのクオリティの違いで選択は難しくなった。

新型Galaxyは分かりやすい。すべてOLEDディスプレイだが、サイズと背面カメラが違っている。サイズが大きくなるほど、クオリティもアップする。

iPhoneのラインナップはここ数年で最弱。iPhone XRが混乱を生み出しているから。

アップルはハードウエアとソフトウエア、そしてサービスのシームレスなインテグレーションに依然として大きな強みを持っている。だがサムスンや他のメーカーも追いつきつつある。

アップルは2019年のiPhoneラインナップを検討する時には、Galaxy S10のラインナップのロジックを参考にすべきだろう。価格はディスプレイの品質などではなく、サイズに比例している。