「入店応募」に数万人殺到、中目黒「高級スタバ」は花見シーズン大混雑間違いなし

スターバックス リザーブ ロースタリー 東京

発表会にはメディアが殺到。1階にも2階にもぎゅうぎゅう詰めになっていた。

スターバックスが中目黒につくった、世界5カ所目の高級店「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」が2月28日、オープンする。27日にはメディア向けの発表会が開かれた。

3月上旬までは入場規制も

スターバックス リザーブ ロースタリー 東京

発表会開始から2時間以上経った12時頃でもこの混雑具合。中央ではスターバックスのケビン・ジョンソン CEOがインタビューを受けている。

まずなによりも驚いたのは、メディアの殺到ぶりだ。4階まである建物にぎゅうぎゅう詰めになるほどの数。その後のプレスツアーでも、色ごとに分けられて案内された。まるでディズニーランドのアトラクションのようだった。

一般客の人気殺到も見越してか、オープンから数日は「入場規制」もかけられる。

開店後4日間はオープン直後の7時から9時の間、事前応募で当選した人だけが入店できる。関係者の話によると、この「事前応募」には募集人数1200人のところ数万人の応募があったそうだ。あまりの人気ぶりに、その次の土日にも「事前応募」を追加で募集したほど。

なぜそんなにも人気なのか?

ドンキに次ぐ中目黒の名所に?

スターバックス リザーブ ロースタリー 東京

「ドン・キホーテ 中目黒本店」のそば、目黒川沿いに位置するスターバックスの新店舗。

その答えは、建物の周囲をぐるりと一周してみるとすぐにわかった。とにかく「これはこのエリアの観光名所になるな」とわかるような造りなのだ。

まず注目したいのはその絶好のロケーションだ。駅からは10分ほどとやや歩くが、隣には中目黒の「名所」となっているドン・キホーテ 中目黒本店がある。圧倒的な存在感のドンキに、それに勝るとも劣らないスタバ。このコントラストはおもしろい。

スターバックス リザーブ ロースタリー 東京

川向かいには、LDHが抱えるダンススクール「EXPG」東京校の建物が見えた。

さらに3階のテラスに出てみると、眼下に広がるのは、目黒川と一面の桜並木! 2月27日時点では開花の兆しもまだなかったが、こんなシチュエーションでお茶をしつつ、お花見を楽しめたら最高だろうな、とひとめでわかる場所。お花見シーズンに大混雑の人気スポットになるのは間違いない。

店内は「チャーリーとチョコレート工場」

スターバックス リザーブ ロースタリー 東京

そして、内装のスケールも忘れられない。まず目につくのは4階まで貫かれた「キャスク」と呼ばれる豆の貯蔵庫だ。それを中心として、豆を運ぶためのチューブが店中にはり巡らされている。

座っていると、豆がザザザーッという音を立てて運ばれていくのがわかる。「チャーリーとチョコレート工場」や「ピタゴラスイッチ」を思わせるような、メカニカルな設計も心をくすぐる。

2階はティーを楽しめる場所、3階はバー、4階はラウンジ(焙煎された豆がパックされているところも見ることができる!)とコンセプトが違っており、飽きない。カフェというより「アミューズメントパーク」に近いような仕掛けがあり、何時間でもいられそうだ。

一杯3000円のドリンクも

スターバックス リザーブ ロースタリー 東京

コーヒーをアルコールで淹れる(プアーオーバー)「トウキョウ プア オーバー」は3000円。

最後にメニューもおさらいしておこう。ドリンクの主な価格帯は900円以上からとだいぶ高め。コーヒーだけでなく、フレーバーティー、ビール、ワイン、カクテル、などと種類も豊富。コーヒーをウイスキーなどで「ハンドドリップ」した「トウキョウ プア オーバー」はなんと一杯3000円という強気の価格だ。

ドリンクのコンセプトは一風変わった、こだわりのものも。「ティバーナ クリームソーダ 抹茶」は、クリームソーダに抹茶のフレーバーを混ぜたもの。飲んでみると抹茶ラテのようなのにシュワシュワとした食感がある。さらに、フォカッチャからタルトまで、自家製のオーブンで焼き上げられたフードメニューも充実している。

スタバも、そしてメディアも、気合の入ったオープンとなった「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」。これからお花見のシーズンにどれだけの大混雑になるのか……。

「サードプレイス」としてゆっくりコーヒーを楽しみたいなら、まずは様子見して、半年後くらいに立ち寄ってみるのが懸命なのかもしれない。

(文・写真、西山里緒)

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