Seph Lawless
アメリカの小売業界でここ数年続いている大量閉店は、2019年も続きそうだ。
商業不動産会社のCoStar Groupによると、2017年には閉店した小売店舗の面積が1億200万平方フィート(約950万平方メートル)という記録的な数字になり、2018年はさらにそれを上回る1億5500万平方フィート(約1400万平方メートル)となった。
同社のシニア・コンサルタント、ドリュー・マイヤーズ(Drew Myers)氏は、「今年も同じような数字になるだろうと我々は見ている」と語った。
Business Insiderの分析では、2019年に入って小売業者はこれまでに4300店舗の閉店を発表している。
詳しく見ていこう。
ペイレス・シューソース(Payless ShoeSource):2500店舗
ニューヨークのマンハッタンにあるペイレス・シューソースの店舗。
Damian Dovarganes/AP
ペイレス・シューソースは2月に連邦破産法の適用を申請し、その全店舗2500店舗を閉店する計画だと述べた。店舗数では、小売業の清算として過去最大となりそうだ。
ジンボリー(Gymboree):805店舗
Wikimedia
ジンボリー・グループは1月に連邦破産法11条の適用を申請し、「ジンボリー」と「クレイジー8」ブランドの800以上の店舗を閉店する計画だと述べた。
同社は2017年1月にも破産法の適用を申請していて、その際は400店舗近くを閉店した。
ギャップ(Gap):230店舗
Business Insider/Jessica Tyler
ギャップは2月28日(現地時間)、社名と同じギャップ・ブランドの店を今後2年間で230店舗閉店すると述べた。オールドネイビー(Old Navy)部門はスピンオフ(事業の分離・独立)するという。
Performance Bicycle:102店舗
Facebook/Performance Bicycle
Performance Bicycleの親会社Advanced Sports Enterprisesは2018年11月に破産法の適用を申請し、その後、同ブランドの102店舗全てを閉店すると発表した。
シャーロット・ルッセ(Charlotte Russe):94店舗
Business Insider/Mary Hanbury
シャーロット・ルッセは連邦破産法11条の適用を申請した後、2月から閉店セールを始めた。
シアーズ(Sears):70店舗
Barry Brecheisen/Invision for Sears/AP Images
シアーズやKマートを所有するシアーズ・ホールディングス(Sears Holdings)は2018年10月に破産法の適用を申請した後、2月に立ち直った。
デスティネーション・マタニティー(Destination Maternity):42~67店舗
Destination Maternity
デスティネーション・マタニティーは2019年、42~67店舗を閉店する計画だ。
ビクトリアズ・シークレット(Victoria's Secret):53店舗
Dimitrios Kambouris/Getty Images
「パフォーマンスが低下している」として、ビクトリアズ・シークレットは今年、53店舗を閉店すると述べた。
Kマート(Kmart):50店舗
John Konstantaras/AP
クリストファー・アンド・バンクス(Christopher & Banks):30~40店舗
Facebook/Christopher & Banks
JCペニー(JCPenney):27店舗
Business Insider/Hayley Peterson
JCペニーは2019年、18店舗のフルライン・デパートと9店舗のホーム&ファーニチャー・ストアの合わせて27店舗を閉店するという。同社によると、第4四半期の既存店売り上げは4%減だった。
Beauty Brands:25店舗
Facebook/Beauty Brands
メイシーズ(Macy's):9店舗
Macy's
メイシーズは、ワイオミング州、ワシントン州、カリフォルニア州、ニューヨーク州、インディアナ州、マサチューセッツ州、バージニア州、ウェストバージニア州で店を閉める。
[原文:More than 4,300 stores are closing in 2019 as the retail apocalypse drags on — here's the full list]
(翻訳、編集:山口佳美)