サウスウエスト航空のボーイング737MAX。
Southwest Airlines
- エチオピア航空のET302便が3月10日(現地時間)、アディスアベバのボレ国際空港から離陸した数分後に墜落した。
- フライト・グローバル(Flight Global)によると、371機のボーイング737MAXのうち、約3分の1が運航を停止している。
- 中国の航空会社が97機、アメリカの航空会社は中国に次ぐ72機の737MAXを運航している。
エチオピア航空のET302便が3月10日(現地時間)、アディスアベバのボレ国際空港から離陸した数分後に墜落。乗員、乗客、157人全員が死亡した。
この4カ月でボーイングの最新鋭機737MAX8の墜落事故は2度目。2018年10月、インドネシアの格安航空会社ライオンエアのJT610便が離陸後すぐにジャカルタ沖に墜落、189人が死亡した。
中国、エチオピア、インドネシアでは、政府が国内の航空各社に対して737MAXの運航停止を命じた。
現在のところ、アメリカ連邦航空局(FAA)は状況を把握しているが、直接的な措置は取っていない。
「FAAはアメリカの航空機の安全性を継続的に評価し、監督している。安全性に影響を及ぼす問題を特定した場合、FAAは直ちに適切な措置を取る」とFAAは声明で述べた。
アメリカではサウスウエスト航空、アメリカン航空、ユナイテッド航空が737MAXを運航している。サウスウエスト航空とアメリカン航空は737MAX8を、ユナイテッド航空はより大型の737MAX9を運航している。
「我々はボーイングと密接に連絡を取り、調査の進展を注視している。我々は750機以上のボーイングを保有しており、その安全性と耐空性に信頼を置いている」とサウスウエスト航空はBusiness Insiderに声明で述べた。
「我々は運航ポリシーや運航手順のいかなる変更も予定していない」
アメリカン航空とユナイテッド航空も737MAXの安全性への信頼と、同機を運航する乗務員の能力に言及した声明を出した。
他には、ノルウェージャン・エアシャトルがヨーロッパから北米および中東へのロングフライトに737MAXを使用している。
「我々が保有するボーイング737MAXは通常どおり運航している。我々はボーイングと密接に連絡を取り、ボーイングおよび航空当局の指示と推奨事項に従っている」とノルウェージャン・エアシャトルのフライト・オペレーション・ディレクター、トーマス・ヘストハンマー(Tomas Hesthammer)氏はBusiness Insiderに声明で述べた。
同社はまたライオンエアの事故の後、737MAXのパイロットに対して新しいトレーニング手順を導入したと付け加えた。
フライト・グローバル(Flight Global)によると、371機のボーイング737MAXのうち、約3分の1が運航を停止している。その大半、97機は中国の航空会社のもの、中国は現在、ボーイング最大の顧客となっている。アメリカの航空会社は中国に次ぐ72機の737MAXを運航している。
ボーイング737MAXを数多く保有する航空会社12社を見てみよう。
12位 ターキッシュ エアラインズ:12機
Boeing
737MAX8とMAX9の両方を運航。
10位(同位) ウエストジェット:13機
WestJet
10位(同位) スパイスジェット:13機
Boeing
インドの格安航空会社。約200機の737MAXをオーダー。
8位(同位) フライドバイ:14機
Boeing
ドバイの格安航空会社。737MAX8とMAX9を運航。
8位(同位) ユナイテッド航空:14機
United Airlines
14機の737MAX9を運航。
6位(同位) TUI:15機
Boeing
旅行会社TUIはさまざまなブランドで15機のボーイング737MAXを運航。
6位(同位) 中国国際航空:15機
Boeing
2018年10月、ボーイングは初の中国製ボーイング737MAXを同社に引き渡した。
5位 ノルウェージャン・エアシャトル:18機
Boeing
現在、18機の737MAX8を運航。110機の737MAXをオーダー。
2位(同位) 中国南方航空:24機
写真は旧型の737-800。
Boeing
中国最大の航空会社、同国で最大の24機の737MAXを運航。
2位(同位) アメリカン航空:24機
写真は旧型の737-800。
American Airlines
24機の737MAX8を運航。
2位(同位) エア・カナダ:24機
Air Canada
1位 サウスウエスト航空:34機
Southwest Airlines
世界で1番多い34機を運航。
[原文:These 12 airlines have the most Boeing 737 MAX aircraft in their fleet」
(翻訳、編集:増田隆幸)