訓練中、自分のパンツを使って浮く米兵。
Sgt. Ida Irby/US Army
- 海で遭難したあるドイツ人は、米海軍特殊部隊(ネイビーシールズ)の救命法を使って助かった。
- 3ステップで自分のパンツを即席のライフジャケットに変える方法を紹介しよう。
船から海に落ちるのは、恐ろしい体験だ。
これはまさにドイツ人観光客のアーネ・ムーケ(Arne Murke)さんが経験したことだ。ムーケさんはライフジャケットなしで船から海に落下した。幸運なことに、ムーケさんはネイビーシールズの救命法を実行するのに必要な手段を持っていた —— それは自分のパンツを脱ぐことから始まる —— そして、海で3時間以上を過ごしたあと、救助された。
この救命法は、自分のパンツを使って水面に浮き、エネルギーを温存するものだ。顔を水に入れることになる伏し浮きと違って、顔を水から出して休めるので、レスキューにも見つけてもらいやすい。
米軍の全ての隊員が教わるというこの救命法のやり方はこちら:
ステップ1:パンツを脱ぐ。立ち泳ぎをするか背中で浮きながら、パンツのすそを結ぶ。2015年の動画にもあるように、米海軍では左右のすそを空気が抜けないようにきつく結ぶことを勧めている。チャックも上げておこう。
ステップ2:膨らませる。パンツのウエストを両手で広げ、頭上から一気に水中へ振り下ろして空気を入れる。空気が漏れないように、ウエスト部分をしっかり握っておく。
パンツに空気を入れたあと、すその間から頭を出す米兵。
Visual Information Specialist Pascal Demeuldre/US Army
ステップ2.5:空気が十分に入らなかった場合は、ステップ2を繰り返すか、水中にもぐってパンツのウエスト部分から息を吹き込む。
ステップ3:膨らませたパンツのすその間から頭を出す。ウエスト部分は水中で握り続ける。焦らず、助けを待つ。空気が抜けてきたら、これらのステップを繰り返す。
これらの動きは分かりやすいが、パンツを振り下ろして十分な空気を入れるのがやや難しい。何度かトライする必要があるかもしれない。まずはプールで練習しておくと、さらに良いだろう。
米海軍の動画はこちら:
[原文:Here's the 3-step Navy SEAL trick to turning your pants into a makeshift life preserver]
(翻訳、編集:山口佳美)