Courtesy of Nike
- 3月11日(現地時間)、ナイキ(Nike)は今年の夏に開催されるFIFA女子ワールドカップに出場する14のナショナル・チームのスポンサーを務めるとともに、ウィメンズウェア部門に新たな商品を投入すると発表した。
- 新たな商品の中には、同社のスニーカーにも使われている「フライニット」という技術を活用したハイテク・スポーツブラも含まれている。
- ナイキの2019年の広告キャンペーン「Just Do It」の中心は女性になりそうだ。
ナイキは2019年、女性にフォーカスする。
3月11日、ナイキは今年の夏に開催されるFIFA女子ワールドカップに出場する14のナショナル・チームのスポンサーを務めると発表、それぞれのチーム・ユニフォームの最新デザインを明らかにした。また、ウィメンズウェア部門にイノベーションを起こすとし、ハイテク・スポーツブラやワールドカップ関連のアパレルといった新たな商品を投入すると発表した。
同社のグローバル部門担当のバイス・プレジデント、エイミー・モンターニュ(Amy Montagne)氏は「女性スポーツには今、とてつもない勢いがあり、わたしたちはワールドカップを前に次世代の女性アスリートをサポート、インスパイアしたい」と、Business Insiderに語った。
そして「わたしたちは、ナイキ・ブランドを世界中のより多くの人々に女性スポーツのエネルギーを届けるカタリストとして使っていきたい」と続けた。
今夏から店頭で販売される最新のスポーツブラは、ナイキのスニーカーにも使われている「フライニット」の技術を活用する。
ナイキは商品紹介のプレスリリースで「このブラは、ユーザーのからだの形にフィットするウルトラ・ソフト・ナイロン・スパンデックスで作られていて、2つのシングルレイヤーのパネルを使うことで、継ぎ目が全く気にならない」と書いている。
リリースには「その結果、パーツと継ぎ目が大幅に減った。ナイキの他のハイサポート・ブラには42のパーツ、22の継ぎ目がある一方、FE/NOM フライニット・ブラは2つのパネルとそれを結びつけるものでできているため、ナイキの他のどんなブラよりも30%軽くなった」とある。
ナイキのFE/NOM フライニット・ブラ。
Courtesy of Nike
同社のブラとイノベーションのデザイン・ディレクター、ニコル・レンドン(Nicole Rendone)氏はプレスリリースの中で「ナイキのFE/NOM フライニット・ブラの目標は、女性たちが自分で選んだどんなことをするときにも、着心地良く、見た目良くいられることを最大限にサポートすることだった」と言い、「必要なゾーンを通気性良く、涼しくサポートすることにわたしたちは重きを置いた」と述べている。
このブラは、ナイキの2019年の春/夏コレクションの一部で、57のスタイル、最大44Gまでのサイズを取りそろえる。
ナイキは2019年、「Just Do It」の広告キャンペーンでも女性に「スポットライトをあてる」としている。同社は2月、アメフトのコリン・キャパニック選手が出演した2018年のCM「Dream Crazy」の続編として、テニスのセリーナ・ウィリアムズ選手や他の女性アスリートが出演する新たな広告をデビューさせた。
2018年、同社は職場環境に問題があると報じられ、複数の幹部が会社を去ったことで、厳しい視線が注がれた。4月にはニューヨーク・タイムズが、50人のナイキの従業員もしくは元従業員へのインタビューをもとに、ナイキの性差別(特に女性に対する差別)疑惑を報じた。
(翻訳、編集:山口佳美)