ブランド離れが加速? 米スポーツ用品小売大手、アンダーアーマーと競合するプライベートブランドを立ち上げ

アンダーアーマー

Reuters/AI Project

  • 3月12日(現地時間)、アンダーアーマー(Under Armour)の最大の取り扱い店の1つであるディックス・スポーティング・グッズ(Dick's Sporting Goods)は、同社の新たなアスリート向けプライベートブランドがアンダーアーマーと売り場をめぐり競合するだろうと述べた。
  • 2018年8月には、ディックス・スポーティング・グッズのCEOエドワード・スタック(Edward Stack)氏が、同社の既存店売り上げの減少にアンダーアーマーが貢献したと名指ししていた。
  • ディックスは、再建計画を実施したアンダーアーマーの売り上げにやや回復が見られるという。
  • ディックスのこの発表を受け、ルルレモン(Lululemon)の株価も下がった。
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3月12日、アンダーアーマーの株価が19.24ドルと2.29%下がった。これはアンダーアーマーの最大の取り扱い店の1つであるディックス・スポーティング・グッズが、同社の新たなアスリート向けプライベートブランドがアンダーアーマーと売り場をめぐり競合することになるだろうと述べた後のことだ。

ディックス・スポーティング・グッズの幹部は12日の決算発表で「今回投入するブランドは、我々にとってのプライスポイント商品の始まりという以上のものだ」と言い、「我々が行った調査では非常に好感触で、楽しみにしている。売り場にいい効果をもたらすだろう」と述べた。

一方で、アンダーアーマーの取り扱いについては「現状を維持するだろう」とし、「今よりも売り場が増えることはないだろう」と述べた。

アンダーアーマーをめぐっては、2018年8月にディックスのCEOエドワード・スタック氏が、同社の既存店売り上げの減少にアンダーアーマーが貢献したと名指ししていた。スタック氏は当時、「彼らの販売を拡大するという決断の結果、我々はアンダーアーマーの売り上げが大幅に減少し続けるという経験をした」と述べた。

だが、今回の決算発表でディックスは、再建計画を実施したアンダーアーマーの売り上げにやや回復が見られると述べた。「アンダーアーマーのビジネスが前進していることを我々は大いに喜んでいる」と同社の幹部は言う。

ディックス・スポーティング・グッズのプライベートブランド誕生の発表を受け、ルルレモンの株価も144.55ドルと0.51%下がった。

ディックス・スポーティング・グッズの株価は、2019年に入って8%上がっている。

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[原文:Dick's Sporting Goods says its new private label will compete with Under Armour for floor space (UA, LULU, DKS)]

(翻訳、編集:山口佳美)

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