墜落は回避できた? 737MAX8のソフトウエア・アップデート、政府機関の閉鎖で1カ月以上遅延

サウスウエスト航空のボーイング737MAX

Southwest Airlines

  • 5週間に及んだ政府機関の閉鎖はボーイング737MAX8の重要なソフトウエア改修を遅延させた。ウォール・ストリート・ジャーナルが3月12日に伝えた
  • 2019年1月頃に予定されていたソフトウエア・アップデートは5週間以上遅れた。同紙は政府職員の声を引用して伝えた。
  • ボーイングによると、ソフトウエア・アップデートは4月までに行われる予定。多くの国での飛行停止に続き、3月13日(現地時間)、トランプ大統領も同機の飛行停止を命じた。

2018年10月にライオンエアのボーイング737MAX8が墜落事故を起こした後、ボーイングは失速を防ぐために機首を下げるよう設計されていた安全機能を改修するためのソフトウエア・アップデートに取り組んでいた

3月11日(現地時間)、エチオピア航空の737MAX8が墜落した翌日、同社は「過去数カ月間」、フライトコントロール・ソフトウエアの強化に取り組んできたと語った。

だが、その取り組みは、2月に終わった35日間の政府機関の閉鎖により簡単には進まなかった。ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えた

どうしても欠くことのできない政府職員と請負業者 ── 例えば、航空管制官、安全監視員など ── 以外は自宅待機となったため、当初、2019年1月頃に予定されていたソフトウエアの改修は5週間以上遅れた。同紙が政府職員の声を引用して伝えた。

規制当局であるFAA(アメリカ連邦航空局)は、ボーイングおよび他の専門家が緊急を要する安全性の問題はないとしたため改修の遅れを承認したと関係者はウォール・ストリート・ジャーナルに語った。

FAAのダニエル・エルウェル(Daniel Elwell)長官は3月13日、政府機関の閉鎖はソフトウエア・アップデートに何の影響も与えていないとワシントンで記者団に語った。

「FAA長官からの最新情報:ダニエル・エルウェル長官は政府機関の閉鎖は『ソフトウエア改修にいかなる遅れも引き起こしていない』と語った」

だがこうした見解は3月10日、エチオピア航空302便が離陸直後に墜落し、157人が死亡したことで疑問視されている。2018年10月、そして2019年3月と短期間に2機の737MAX8が墜落したため、記事執筆時点で世界の多くの国 ── ただしアメリカは除く ── で737MAXの運航、さらには空域内での飛行さえも禁止された

複数の議員がFAAに737MAXの飛行停止を求めたが、12日時点でFAAは同機の飛行を許可する立場を変えなかった。同機を運航するサウスウエスト航空、アメリカン航空、ユナイテッド航空などアメリカの航空会社も運航を続けた。

※編集部注:トランプ大統領は13日、ボーイング737MAXの運航停止を命じた。

「FAAは、耐空性改善通報(Airworthiness Directive:AD)にもとづくこのソフトウエア強化を4月までに完了することを期待していると語った」とボーイングは述べた。

「我々はFAAと連携して、ソフトウエアの強化に取り組む」


[原文:Boeing's software update to the 737 Max 8 was reportedly delayed more than a month because of the government shutdown

(翻訳、編集:増田隆幸)

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