素早く決断し、優れたリーダーとなるためのシンプルなフレーズ

アマゾンCEO、ジェフ・ベゾス

Cliff Owen/AP Images

「反対し、コミットする(disagree and commit)」

アマゾンのジェフ・ベゾスCEOによると、このシンプルなフレーズは組織を効率的に運営する鍵だ。

2016年、株主にあてた文書でベゾスは「反対し、コミットする」戦略を同氏が「Day 2」と呼ぶ事態を避ける方法と記した。ベゾスはスタッフに対して、毎日をDay 1(創業1日目)と考えることを繰り返し述べている。成功に満足してはいけないという意味だ。

ベゾス氏にとって、Day 2は停滞を意味する。停滞はやがて死に至る。

Day 1の会社は極めて高度な決定を迅速に下すとベゾスは文書で述べた。そこには意見の相違とコミットが存在する。同氏は以下のように記した。

「たとえ同意が得られなくても、ある方向について確信があるなら、次のように言えば良い。『この件について、我々が同意できていないことは分かっている。だが私に賭けてみないか? 反対し、コミットしないか?』と。この時点では誰にも正解は分からない。おそらく、皆がすぐにイエスと言うだろう」

このアプローチはインテルの共同創業者で前CEO、2016年に亡くなったアンディ・グローブを思い起こさせる。グローブの伝記をまとめたハーバード・ビジネス・スクールのリチャード・S・テドロー(Richard S. Tedlow)教授によると、インテルの企業文化の特徴の1つは、スタッフに「できるだけ多くのアイデアを出させること ── そしてその後は決定を下し、アンディ・グローブが戦略ベクトルと呼んだものを作り出す」こと。

Business Insiderが以前伝えたように、反対し、コミットすることはアレクサやエコーといったアマゾンの新製品開発の現場でも使われていた。これは、アマゾンのリーダーシップの大原則である「バックボーンを持つ(have backbone)」 にもつながる。

アマゾンのウェブサイトには次のように記されている。

「リーダーは同意できない場合には、敬意をもって異議を唱えなければなりません。たとえそうすることが面倒で労力を要することであっても、例外はありません。リーダーは、信念を持ち、容易にあきらめません。安易に妥協して馴れ合うことはしません。しかし、いざ決定がなされたら、全面的にコミットして取り組みます」

2016年の文書でベゾスは、異議を唱え、コミットすることについての逸話を紹介した。

ある時、ベゾスはアマゾン・スタジオ(Amazon Studios)のオリジナル作品について、確信が持てなかった。だがスタッフは全員、確信を持っていた。ベゾスはチームにこう告げた。

「私は反対し、コミットする。そして今までに見たこともない大人気作品になることを期待する」

※敬称略

[原文:Jeff Bezos says a 3-word phrase can help you make decisions quickly and become a better leader

(翻訳、編集:増田隆幸)

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