Sponsored

カヤック鎌倉本社で考える、“合理的”ではない働き方—— レクサスで行く大人の社会見学【Lifegenic Drive】

自分らしさを大切にするミレニアル世代。大企業や都心、他人の決めた価値観に縛られることなく、しなやかに自分のキャリアを決めていく—— 。そんな働き方を企業まるごとで体現しているとも言えるのが、鎌倉に本社を置くカヤック。 カヤックといえば、「サイコロ給」などユニークな働き方で有名だ。その働き方の実態を見てみたい。そして完成したばかりという新社屋を覗いてみたい。そんな思いで、Business Insider Japan×レクサスの「Lifegenic Drive」企画は始まった。

都内を出発して、鎌倉へ向かう

レクサスと江ノ電

今回の試乗用に借りたレクサスUXは、ブレージングカーネリアンコントラストレイヤリング。オレンジ系の美しい色だ。

玉川インターから第3京浜へ入る。しっとりしたハンドリングで、カーブでも体が引っ張られない。アクセルを踏み込むと、スムースな加速。直進性も抜群でハンドルがぶれない。

「重心低いからですかね、安定していますね」とクルマ好きのカメラマンが感心する。SUVにしては低いドライビングポジションだが、視界はとても広い。コンパクトなのに車内の空間はゆったりしていて、天井も圧迫感がない。そしてやはりレクサスのハイブリッド。静かで心地よい。運転するのが実に楽しいクルマだ。

ただドライブを楽しんでいるのではない。これは、2019年5月に編集部で企画している「大人の社会見学」の予習だ。鎌倉にある「面白法人カヤック」へ、2018年11月に発表された「レクサスUX」に試乗して向かうという企画なのだ。

街の中に10箇所あるオフィスって?

カヤックの社屋

2018年秋に新築された、面白法人カヤック本社(鎌倉市)。オフィスは鎌倉市内だけで10箇所ほどに分かれており、本社の前の別棟にも道路を渡って移動するという仕組み。社員数は約300人で、平均年齢は30歳だという。

「面白法人カヤック」は、デジタルコンテンツの制作開発を主力に、不動産、葬儀、移住支援などの事業を手広く手がける。

一方、「レクサス」は、日本のラグジュアリーカーの代表的存在。今回試乗するUXは、俊敏性、軽快さを感じる新しいコンパクトSUVだ。とはいえ、自検協(自動車検査登録情報協会)のデータによれば、乗用車の買い替えは8.53年。

クルマの性能はどんどん進化しているが、なかなか最新のクルマを体験する機会はないはず。今回の企画は話題の会社で新しい働き方を学び、最先端のラグジュアリーカーの乗り心地を体験するというものだ。

鎌倉へ向かう車中

アクセル操作に合わせたダイレクトな走り。新開発の直列4気筒2Lエンジンと新世代のHVシステム搭載。

新保土ヶ谷ICから横浜横須賀道路へ。おや、フロントグラスに何か映っているぞ。スピードと回転数、道路の制限速度が表示されていた。

戦闘機のコックピットみたいなこれは、ヘッドアップディスプレイ。計器に視線を送ることで高まる運転リスクを回避するためのものだ。分岐点が近づくと方向の指示も出る。感激しているうちに、1時間ほどで朝比奈インター出口に。運転が楽!乗っていても、全然疲れない。

細い道を運転

初めて乗っても車両感覚がつかみやすい。小回りも効くし、鎌倉の細い道もらくらく。また乗りたくなるクルマだ。

運転席の様子

レクサスUXは乗り降りが楽ちん。なんでも乗降時に使う筋肉の負荷を数値化し、最も負荷の少ない位置を抑えて高すぎず、低すぎずのポジションに設計されているのだとか。

まずは「まちの社員食堂」でランチ

まちの社員食堂のランチ

この週は鎌倉で人気のイタリアン「Rans Kamakura」が担当。ランチは8種類の鎌倉野菜のサラダとアマトリチャーナのペンネ。

インターを降り、鶴岡八幡宮を通り過ぎると今回の最初の目的地「まちの社員食堂」に到着した。「まちの社員食堂」は同社が運営する食堂。IT企業であるカヤックが食堂を?

出迎えてくれた同社広報担当の渡辺裕子さんにその理由を聞くと、「観光地なのでランチ難民になる人が多くて。それなら自分たちでつくろうとなった」。鎌倉に拠点を持つ企業・団体に声をかけて、31社が会員企業として参画する、鎌倉で働く人のための社員食堂としてスタートしたという。

地元で働く人が交流する場に

まちの社員食堂で料理をつくるシェフ

お店の人と、カヤックの社員が二人で担当。忙しいときもあるが、そのために人を雇うのではなく30分皿洗いをすればランチが10円になるという仕組みもあるとか(1日限定2名)。この日もカウンターでお皿をせっせと洗う20代男性の姿があった。

券売機

会員企業で働く人はランチ800円、ディナー900円。食券には会員企業のボタンが。非会員企業で働く人は100円プラス。

「面白そうだね」「町で働く人のためにひと肌脱ごう」と、快く承知してくれた飲食店がほとんどだった。現在45の店が週替わりで担当するため、めぐり逢うのはほぼ1年に1度。また食べたいと思ったらどうぞお店へ、と店のPRにもなる。

「でも本当の狙いは、地元で働く人が交流するきっかけの場所づくりなのです」と渡辺さん。ベンチャー企業のスタッフ、市役所職員が隣り合わせでランチを食べている。鎌倉で働く人同士がひょんなことから知り合い、繋がり、そこから何かが生まれるかもしれない。

サイコロ給はなぜ始まったのか

古民家オフィスと江ノ電

渡辺さん(右)。本社ビルの近く、江ノ電の通る脇の古民家3軒も仕事場として借りている。最前線のデジタルベンチャーと昭和な家のギャップが面白い。

冒頭で触れた「サイコロ給」。それについて、自身も1年半前にカヤックに入社し、都内から鎌倉に“移住”してきたという渡辺さんが説明する。

「よく誤解されるのですが、給料全額がサイコロで決まるのではなく、サイコロの目によって、基本給の1〜6%がプラスして支給されるというものです」

これを不謹慎と感じる人もいるだろう。しかし、人が人を評価するなんてそもそもいい加減なもの。「ならば、評価は天に託そう(笑)。そんな思いで創業時から取り入れています」

カヤック新社屋

2棟の本社ビルは建築家谷尻誠さんのデザイン。手前に写っているのが主に会議をする棟、奥は社員がプログラミングやコーディングなどをするオフィス。

組織にも、役員・執行役員と事業部長がいるだけで、係長、課長といった職能は存在しない。

「ティール組織という言葉が出てきて、うちの会社を説明するのが便利になりました。よい面は、社員の自立性、自主性が育ちやすいこと。逆に、失敗したとき誰が責任を持つのかが不明瞭という点もあります」

弊害があることは承知だが、「それを解消することで普通の会社になってはつまらない。《まず、自分たちが面白く働いて、周りの人たちに面白がっていただいて、結果的に世の中が面白くなったらいいよね》とみんなが本気で思っている」と渡辺さんは話す。

ミーティング風景

社員はノートPC1台を抱えて、オフィス間を移動。

「次の資本主義は?」から出てきた「鎌倉資本主義」

オフィス内にグリーン

壁で町と会社を隔ててしまわないようにと、壁面はガラス張り。エントランスもなく、床は道の 延長のようなアスファルト(ただし、オフィス棟のほうには床暖房がある!)。

カヤックの面白主義は社内にとどまらない。新たに取り組んでいるのが「地域資本主義」だ。

「資本主義が限界にきている、とよく言われます。このまま効率性、合理化だけを推し進めても持続的でない。では次の資本主義は? と考えたときに、ヒントは地域にあるのではないか、と」

地域資本は3つ。一つ目は「経済資本」。売り上げや生産性といった、従来から重視されていた資本だ。二つ目は「社会関係資本」。つまり人の繋がり、コミュニティのこと。そして三つ目が「環境資本」。鎌倉なら海や山といった自然、神社仏閣をはじめとした土地ならではの歴史・文化を指す。

「従来の資本主義をざっくりと言えば、お金を元手にお金を増やしていくシステム。それと同じ考え方を、見えない資本と言われる『社会関係資本』と『環境資本』にも適用できないか、と考えたんです」

人との繋がりや環境が資本として明確になれば、人や企業は自然と頑張ってそれらを追い求めるようになる。そして地域社会全体がハッピーになるかもしれないという仮説だ。

コワーキングオフィス

カヤックが提供するコワーキングスペース。過去5年間にカヤックと取り引きのある企業は誰でも使える。内装を手がけたのは3Dプリンターを使ったデジタルファブリケーションのベンチャー企業VUILD。テーブルは地元の木材を加工したものだ。

このコンセプトを深めるのに、経営者、学者、NPO代表など識者50人の知恵を借りた。「鎌倉資本主義を考える日」(2017年秋)というパネルディスカッションの場で、「方向性はいいと思うけれど、面白法人なのだから、理屈を言うよりわかりやすい企画で試してみたら?」とアドバイスを受けたという。現在は、見えない資本を可視化するために、ブロックチェーンを使った地域通貨の作成も進めている。

「例えば、人にビールを奢ったら、お金(経済資本)は減るけれど、人との繋がりが深まったので社会関係資本ポイントが増えるなど。定量化することで、地域通貨の流通量=エリアにおける人の繋がりの総和みたいなことが言えるのではないか、という仮説を立てて取り組んでいます」

ミーティング風景2

「仲間を助ける力を持て、仲間に助けてもらう勇気を持て」はカヤックの経営理念の一つ。

ビーチクリーンや介助ボランティアといった活動も、単なる善意ではなく、資本として見える化できれば、それを増やそうという展開も生まれるだろう。国のGDPや会社のKPIのような、地域の新しい指標。それはそのエリアに暮らす住民の幸福度を表す指数になるかもしれない。現在、企業や全国の自治体から見学の依頼が後を絶たないという。


観光客も行き交う鎌倉駅前のオフィスをあとにして、都内へと戻る。帰りの車の中で、ビルが増えていく車窓を眺めながら、「合理性だけだと通用しない世界がある」「自分が面白がっているかどうかが評価の基準。それが担保されていることが、働く上で一番大事なことと考えているんです」という渡辺さんの言葉を思い出した。

いつも最短距離を選ぶのではなく、キャリアももっと自由であってもいい。こんな働き方もあるんだと、視野を広がった一日だった。


LEXUS MEETS(東京・日比谷)でも試乗ができます。詳しくはこちらから。

ソーシャルメディアでも最新のビジネス情報をいち早く配信中