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エンジニアにユーザー目線を —— 毎日4500本のニュース生むチームづくりの秘訣

エンジニアと聞くと、「開発者」というイメージを抱く方が多いだろう。もちろんそれは重要な一面だが、NTTレゾナントのエンジニアは、それだけではない。NTTレゾナントでは、彼らは“サービスをつくる仲間”。その真意を、毎週のアップデートを繰り返すgooニュースの裏側をひもときながら紹介する。

gooニュースアプリを前進させる。その使命のもと参画

木村

プロジェクトマネージャーとして、gooニュースの開発チームを率いる木村雄剛氏。

「こんなデザインつくってみたんだけど、どうかな?」「もうちょっとこのサムネイルは右寄りがいいな」

そんな会話を1台のパソコンの前で、エンジニアと企画者が繰り広げる。これは、NTTレゾナントでよく見られる光景だ。とにかく企画・編集・開発の3チームを横断したコミュニケーションが活発で、チームの壁を感じることはない。

中でも、gooニュースチームはそれが顕著。日々のコミュニケーションによる一体感を武器に、毎週のアップデートを続けている。

gooニュースとは:NTTレゾナントが提供しているニュースサービス。国内外を代表する情報誌や新聞など300社以上から、毎日約4500本のニュースを配信し、最新の情報をユーザーに届けている。月間数十億PVを支えるため、チーム一丸となって日々全力でユーザーと向き合っている。

木村雄剛は、gooニュース開発チームのプロジェクトマネージャー。2010年の入社から4年ほどメールサービスを担当し、以降は社内の新規サービス立ち上げに携わってきた。

2018年ごろから同チームに参画したのは、進捗している開発案件を加速させるため。当時はgooニュースのiOS版アプリの開発が行われていたものの、方向性やコンセプトメイキングがはっきりしていない状態だったのだ。

「gooニュースアプリにより有益なニュースをユーザーに届ける」第一歩を踏み出すために、まずはコンセプトを明確化して、チームを引っ張るのが当初の役目だった。2019年3月現在は、プロジェクト管理をしたり、現場でソースコードを書いたりしながら、チームメンバーを見守っている。

そこに、ほぼ同時期から参画したのが、佐藤広樹。最初は他のプロジェクトの開発チームにいが、そこで培ったスクラム開発の知見を生かすべく、2018年に異動。入社2年目のルーキーでありながら、スクラムマスターとして開発チームをまとめている。

佐藤にはもう一つ役目があった。それはいち開発者として、gooニュースのiOS版アプリを良いものにするということ。というのも、木村と佐藤がgooニュースチームに参入した当時、このアプリはまだ改善の余地があるものだったからだ。

ホワイトボードを囲んで、チーム全員で1週間を振り返る

佐藤

佐藤は、入社2年目(2019年3月現在)でありながらスクラムマスターを務めている

当時のgooニュースのiOS版アプリは、先行して配信していたアンドロイド版をもとにたった1カ月で開発・配信されたものだった。

近年、ニュースをスマホで見ることが当たり前になったことを受け、gooニュースのPV自体は右肩上がり。そんな好条件の中、サービスの成長を止めてしまうと他社の陰に霞んでしまうことは目に見えていた。

そこで導入したのが、アジャイル開発手法のひとつであるスクラム。メンバーは教科書を読んで取り組み始めたが、いかんせん経験がないのでうまくいかず……。そこでスクラムマスターとして呼ばれたのが経験者の佐藤だった、というわけだ。

いまでこそ、企画・編集・開発チームが密に連携して、1週間単位でアプリをアップデートしているgooニュースチームだったが、佐藤が参入した当初はまったく異なる姿を見せていた。

それは、いわゆるSIベンダーのよくある姿。企画チームが考えたものを開発チームが数カ月かけてつくるというのが当たり前だった。しかし、ここには大きな問題がある。それは、時間をかけて構築したシステムが、トレンドの変化などにより、短期間で容易に市場にとって価値のないシステムにもなりかねないということ。

そこで取り入れたのが、週に1度全員の手を止めてその週の開発プロセスを振り返る時間をとる、というものだった。

佐藤 「これは、スクラムの一環として始めた取り組みです。まず gooニュースチーム全員で 1カ所に集まって、その週に取り組んだことをふせんに書いてホワイトボードに貼っていきます。

そのうえで、ふせんの内容が『終わった』『学んだ』『楽しかった』のどれに含まれるかを分類して、チームの状況やメンバーの気持ちを可視化していくんです。たとえばですが、『楽しかった』が少なかったら、仕事を楽しむためにはどうすればいいかを話し合っていきますね」

ほかにも、その週の作業でやりにくい点がなかったかを3人1チームになって振り返り、その中から一番大きな課題を選んで、改善に向けた話し合いをするための場所という機能も果たしている。

最初は、この振り返りの場でほとんどの人が自分の意見を言えず、ふせんは数少ないものだった。けれど、気が付くと誰もが意見を言うのが当たり前になり、ホワイトボードは多くのふせんで埋め尽くされ、チーム全体に一体感が生まれていたのだ。

ユーザーにとって価値あるアップデートは、「段ボール」から生まれる

ダンボールに貼られたふせん

オフィスにある高さ180cmの段ボールには、ふせんに書かれたユーザーの意見が貼り出されていて、いつでも見ることができる

gooニュースは、ただ提供元から届いたニュースを配信しているわけではない。編集チームが、大量に届いたニュースの中から、本当に届けるべきニュースはどれかを確認し、ユーザーに合わせてピックアップしたうえで、スマホで見やすい文字数のタイトルを設定している。

木村 「念頭に置いているのは、そのニュースを読んでユーザーの人生が豊かになるかということ。もちろん PV数も重要ですが、ニュースというものの本質を見失わないために、どういった価値を届けるべきかというある意味の倫理観を最重要視して、ニュースの配信、選別を行っています」

そのため、編集チームでは「とにかくユーザーの声を聴く」ということを大切にしている。例えば、月に1度行っているユーザーへのインタビューでは、ユーザーに1カ月間gooニュースを使ってもらい、そのフィードバックをもらっている。もちろんApp Storeのレビューチェックも欠かさない。

さらに、アプリではどの部分が何回タップされたかを検証し、ユーザーがほとんど使っていない機能は思い切って削除したり、ユーザーがよく見ているニュースの傾向を分析し、手厚くするべき分野を見極めたり。

ユーザーからのフィードバックの見える化も徹底している。それが、編集チームが「段ボール」と呼んでいるもの。その名のとおり、高さ180cmもある大きな1枚の段ボールをオフィスの一角に設置し、ユーザーの意見を書いたふせんを貼っている。

メンバーは段ボールに貼られたふせんのなかから優先順位が高いものを選んで開発しては、順次アップデートしているのだ。

木村 「アナログな方法なんですけど、みんなで意識を共有できる状態をつくるには、パソコンの画面上で管理するより、こうやってみんなで眺められる段ボールの方が断然やりやすいんですよね」

これにより、チームは徐々に活性化。以前は3カ月に1度だったアップデートが、毎週のアップデートになり、そのスピードはなんと12倍にもなったのだ。

一人ひとりがサービスのメンバーという意識で開発に取り組む

エンジニアたち

エンジニアは、サービスを共につくる“仲間”。その意識を忘れずにまい進している。

エンジニアは、時に孤立してしまうこともある。もし、NTTレゾナントのエンジニアも企画チームから依頼を受けて、黙々と作業をし続けていたら、きっとそうなっていただろう。

けれど、NTTレゾナントのエンジニアは開発チームの一員であると同時に、一つのサービスのメンバーだ。エンジニアが依頼を受けて開発するだけでなく自発的に考えるという、いまの開発チームにとって当たり前の光景がもたらしたのは、「エンジニアをただの作業者で終わらせない」ということだと思っている。

エンジニア一人ひとりが、サービスに対して責任感を持ち、ユーザー目線を意識しながら開発をする。しかも、1週間単位というスピード感で—— 。いまのこの環境こそが自由で自発的な裁量あるエンジニアを生み出しているのだ。

佐藤 「いま、3月末(※ 2019年)に新しいサービスを実装できるよう走っているところなのですが、NTTレゾナントは若手にこそバッターボックスに立たせるという土壌があって、誰もが『これをやりたい』と声をあげて試せるんですね。それを活かして、今後はいい意味で NTTらしくないコラボレーションやシステムを生み出していきたいなと思っています」


木村 「開発の途中で口出しをされることが好きじゃないエンジニアは多いと思います。途中まで進んでいたものを『やっぱり変えてくれ』って言われたら、ムッとすることもありますよね。

だけど、エンジニア自身にユーザーを第一に考える姿勢が根づいているからか、『ユーザーが見たらここおかしいよね』と言われたら『確かにおかしいよね』って素直に答えられる環境がチームにはある。心理的にもいいサイクルが生まれていると感じます。

僕は、エンジニア一人ひとりの気持ちを大切にしていきたい。そのうえで、gooニュースをもっと価値のあるサービスに成長させたいですね」

gooニュースの未来を切り開くのは、一人ひとりの当事者意識。チーム全員が「自分たちがサービスをつくる」という意識を持つことで、ユーザーにとって価値のあるサービスを、これからも追求し続けていく。


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“PR Table”より転載2019年3月22日公開の記事

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