Reuters
- 最新の世論調査の結果、アメリカの有権者の84%が、ミュラー特別検察官がまとめたロシア疑惑捜査の報告書を公開すべきと考えていることが分かった。
- 共和党支持者の75%、民主党支持者の93%が報告書の公表を求めている。
- 回答者の55%がミュラー特別検察官の捜査は公正に行われたと見る一方で、43%は捜査は「魔女狩り」だと主張するトランプ大統領の考えに賛成している。
クイニピアック大学の最新の世論調査の結果、アメリカの有権者の84%が、ミュラー特別検察官がまとめたロシア疑惑捜査の報告書を公開すべきと考えていることが分かった。
共和党支持者の75%、民主党支持者の93%が報告書の公表を求めている。共和党支持者の17%は、公にすべきでないと考えている。
回答者の55%がミュラー特別検察官の22カ月に及ぶ捜査は公正に行われたと見ているが、43%は捜査は「魔女狩り」だと主張するトランプ大統領の考えに賛成している。
3月24日(現地時間)にはバー司法長官が4ページにわたる捜査報告書の概要を公表したが、連邦議会の民主党議員は報告書の全文公開を要求している。概要の中でバー司法長官は、ミュラー特別検察官は、2016年の大統領選に影響を及ぼすために、トランプ大統領もしくはその陣営がロシア政府と結託もしくは共謀した証拠を確認できなかったと書いている。
ミュラー特別検察官は、トランプ大統領が今回の捜査で司法妨害をしたかどうかについては、法的な結論を出していないが、バー司法長官は大統領をその罪に問うには証拠不十分だと主張している。
トランプ大統領は報告書を全文公開しても構わないとし、報道陣に「全く問題ない」と語った。だが、共和党のマコネル上院院内総務は25日、捜査報告書を全面開示するよう司法省に求める決議案の可決を阻止した。その3日前には、特別検察官の捜査結果について「最大限の開示と透明性」を求めると発言していた。
下院が満場一致で可決した決議案の可決を阻止した理由について、マコネル上院院内総務は国の安全保障上の懸念とした。また何を公表できるか、バー司法長官には検討する時間が必要だとも主張した。
民主党議員は司法省に対し、連邦議会にミュラー特別検察官のチームが集めた全ての「根本的な証拠」を提供するよう求めている。
クイニピアック大学の世論調査は、全国の有権者1358人を対象に3月21日~25日に実施された。
(翻訳、編集:山口佳美)