アメリカの若者がいま、国が直面する最大の問題と考えているのは「トランプ大統領」

トランプ大統領

「トランプは自分がやりたいことなら何でもできると思っているし、自分が傷つけた人間のことなど気にしない」と、ある回答者は書いた。

Chris Kleponis-Pool/Getty Images

  • アメリカのジェネレーションZは、トランプ大統領に対していくつかの懸念を持っている。
  • Business Insiderでは13~21歳のアメリカ人1800人あまりを調査。アメリカが直面する最大の問題は何か、尋ねた。
  • 回答者1559人のうち295人が、トランプ大統領をアメリカが直面する最大の問題だと答えた。
  • これは割合にして18%強だ。

トランプ大統領の長男、ドナルド・トランプ・ジュニア氏は2月の集会で、保守派の若者たちの支持を得ようと、「きみたちに生まれたときから社会主義を売り込もうとする、負け犬の教師たちに洗脳されないように」と、呼びかけた。

だが、Business Insiderが1884人の若者を対象に行った調査の結果を見ると、ジェネレーションZの多くはこうした考えを支持していないようだ。事実、回答者の多くがトランプ大統領を「アメリカが今、直面している最も重要な問題」と答えている。

調査対象は13~21歳のアメリカ人。1月11日から14日にかけて実施した。アメリカが直面する最大の問題について尋ねたところ、1559人が回答し、325人が回答しなかった。

調査の結果、回答者のうち295人が、トランプ大統領をアメリカが直面する最大の問題と答えた。割合にして18%強だ。

2番目、3番目に多かった回答も、大統領の行動に関係するものだ。2番目に多かったのは「政府閉鎖」で183人、3番目に多かったのはトランプ大統領が提案した国境の壁をめぐる対応で123人が最も重要な問題と回答した。

大統領に対する批判的なコメントも相次いだ。

「トランプは自分がやりたいことなら何でもできると思っているし、自分が傷つけた人間のことなど気にしない」と、ある回答者はコメントした。

また別の回答者は、トランプ大統領を「自分の思い通りにするために国を脅迫する、自己中心的な大統領」と批判した。

「バカ」「最低」「無能」といった意見のほか、「檻に入れられた子ども」のようだと批判する回答者もいた。

だが、中にはトランプ大統領寄りのコメントをする人もいた。

ある回答者は「大統領を支持しない人々」が、今のアメリカの最大の問題だと書き、別の回答者は「自分たちの大統領を人々が嫌っている」ことが大きな問題だと答えた。

若い人の間でトランプ大統領の人気が相対的に低いことを考えれば、調査結果は驚きではない。2019年1月のピュー・リサーチ・センターの調査によると、ジェネレーションZの大統領の支持率は30%と、全体の支持率に比べて大幅に低かった。

もちろん、トランプ大統領を支持する若者もいる。2018年12月に開催され、数千人の若者が参加した親トランプのイベント「Turning Point USA's Student Action Summit」もそれを証明するものだ。

だが、全体としては、選挙権年齢に達するジェネレーションZが増えるにつれ、トランプ派の政治家たちにもためらいが出てくる可能性がある。

[原文:We asked more than 1,800 young people what they think is the biggest issue facing America, and the most popular answer was Trump]

(翻訳、編集:山口佳美)

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