モノ消費よりもコト消費を好む若者…… 専門家が賢いお金の使い方だという4つの理由

ミレニアル世代

モノよりもコト消費を好むミレニアル世代…… いくつかの面で幸福度を増すという。

Rich Fury/Getty Images

  • モノ消費よりもコト消費を好むミレニアル世代の消費行動は、正しいお金の使い方なのかもしれない。
  • お金の専門家、ジーン・チャッツキー(Jean Chatzky)氏によると、体験にお金を使う方がその見返りは長続きし、中身のあるものになるという。
  • 体験は思い出や期待感を生むだけでなく、他者を巻き込んだり、からだを動かすことにもつながる。これらはいずれも幸福度を増すものだと、チャッツキー氏はいう。

ミレニアル世代は、コト消費を重視する。

JPモルガンの調査によると、この世代は親世代や祖父母世代に比べ、旅行やエンターテインメント、外食にお金を使う。そして、フィデリティ・インベストメンツ(Fidelity Investments)の「2018 ミレニアル・マネー・スタディー(Millennial Money Study)」によると、回答者の4分の1以上が過酷な1週間を過ごした後、彼らに最も喜びをもたらしてくれるのは、映画を観に行ったり、ハッピーアワーを楽しんだり、コンサートへ行くといったエンターテインメントだと答えた。

NBCの金融担当の編集者ジーン・チャッツキー氏は、自身の著書『Women with Money』の中で、「体験にお金を使う方が、その見返りは長続きし、中身のあるものになりやすい」と書いている。

それはなぜか? チャッツキー氏は4つのポイントから説明する。

1. 体験は時間とともに良いものになる

「何かを体験したとき、思い出ができる」と、チャッツキー氏は言う。「それが振り返りにつながり、そのときに感じた幸せが思い出される。多少美化して、実際よりも良く思うことすらある」

ソーシャルメディアの過去の投稿がもたらす効果を思い浮かべてみよう。タイムラインで当時の投稿を目にしたり、それを再投稿することで、「温かな記憶」がよみがえると、チャッツキー氏は言う。

デジタル・ジャーナルによると、コーネル大学のある研究では、フェイスブックやその他のソーシャルメディアに自身の体験を投稿すると、記憶力の向上に役立つことが分かっている。

特に経済的に豊かなミレニアル世代は、ソーシャルメディアに自身の体験を投稿することを重視していて、彼らは体験を思い出すためだけでなく、承認欲求を満たすためにそういった行動を取っている。

2. 体験は計画を必要とする

体験を計画することで、期待感が生まれる。

「旅行の内容を具体化し始めると、例えばどこでバーベキューをするか調べたり、旅先で誰に会いに行くかを考えて、楽しみになってくる」と、チャッツキー氏は言う。「カレンダーに予定を書き込むと、楽しみにするものができる」

イエール大学で最も人気のある、幸福をテーマとした授業「The Science of Well-Being(幸せの科学)」を受講したジャスティン・ メイマン(Justin Maiman)さんは、体験に投資する価値があるのは、体験への期待感が幸せや楽しみをもたらすからだと、授業で学んだと書いている

3. 体験は他者を巻き込む

「他者と一緒にいることで得られる最大の社会的メリットは、幸福度が増すことだ」と、チャッツキー氏は言う。

同氏は著書の中で、ハーバード・ビジネス・スクールの教授で『Happy Money: The Science of Happier Spending』の共著者、マイケル・ノートン(Michael Norton)氏の研究を引用している。ノートン氏は、人間関係を強めるための支出は、一般的に良いお金の使い方だと結論付けている。

幸福の専門家で『人生は「幸せ計画」でうまくいく! (原題:The Happiness Project)』の著者、グレッチェン・ルービン(Gretchen Rubin)氏は、強固な人間関係が幸せの重要なカギだとBusiness Insiderに語った。ルービン氏は、幸せ、健康、強固な人間関係の間に相関関係があることを証明し、人間関係を強化するものは、長期的に見れば、幸福度を上げるだろうと指摘する。

4. 体験は身体的な活動を伴う

チャッツキー氏によると、エクササイズにお金を使うことで、ストレスが軽減するなど、いくつかの面で幸福度が増すという。

「短期的には、エクササイズはストレス発散になり、気分が良くなる」と、同氏は言う。「長期的には、エクササイズはからだを強くし、どんなストレスにも対処できる力を伸ばす」

ストレスを感じていなくても、チャッツキー氏はより健康的になることで幸福度が増すのだという。

30歳のあるコミュニケーションの専門家は、毎月250ドル(約2万8000円)を払って通っているクロスフィットのクラスが彼女に自信を与え、自分を健康的だと感じられるようになり、その結果、幸福度が増したと、チャッツキー氏に語った。250ドルの会費を払うために、他の支出を削る方法も見つけたという。

彼女はミレニアル世代の中でも「ウェルネス・ジェネレーション」の1人だ。この世代は、高級ジムなどの会費にお金をかけることで知られる。彼らの多くにとって、長期的に手にするメリットが目先のコストを上回るのだ。

[原文:Millennials would rather spend money on experiences than on things. There are 4 reasons why that's a smart money move, according to a financial expert]

(翻訳、編集:山口佳美)

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