AP Photo/J. Scott Applewhite
- 製品に関するサプライズ発表で、3月の最終週はアップルにとって素晴らしい週になると思われた。
- 本社で開催したスペシャルイベントには多くの著名人が出席、噂のされていた映像配信サービスを発表した。
- だが、3月最終週、アップルにとって良くないことも起こった。
先週の月曜日(3月25日)、アップルは本社のステーブ・ジョブズ・シアターでスペシャルイベントを開催。ニュース、マガジン、ビデオゲーム、テレビ番組など、数々の新サービスを発表した。
イベントは滞りなく終わった。スティーブン・スピルバーグ、リース・ウィザースプーンといったハリウッドの大物が新サービス「Apple TV+」限定のオリジナルコンテンツを発表、ティム・クックCEOはイベント中、そしてイベント後もオプラ・ウィンフリーと素晴らしいひとときを過ごした。
だが、月曜日だけだった。それ以外はアップルにとって、あまりうれしい週ではなかった。
何があったのか、見てみよう。
月曜日(25日):週のスタートは素晴らしかった! アップルは新サービス「Arcade」「News+」「TV+」をスペシャルイベントで発表した。
Tony Avelar/AP
イベントには大勢のスターが登場した。だがアップルはApple TV+の価格はおろか、ローンチ日も発表しなかった。まだ問題があるようだ。
火曜日(26日):雑誌、新聞のサブスクリプションサービス「News+」を発表した翌日、アップルのNewsアプリがクラッシュした。
Business Insider / Screenshot
火曜日(26日):クアルコムとの特許争いは続いている。アメリカ国際貿易委員会(ITC)の判事がiPhoneはクアルコムの特許を侵害したと判断した。
Hollis Johnson/Business Insider
この判断は最終決定ではない。ちなみに同日に行われたもう1つのITCの裁定では、アップルはクアルコムの別の特許を侵害していないとされた。
水曜日(27日):MacBookのキーボード問題について初めて謝罪した。
Hollis Johnson/Business Insider
金曜日(29日):次のiPhoneと思われる画像がオンラインに流出。
「OnLeaks」として知られるSteve Hemmerstoffer氏が今年後半に登場する新しいiPhoneと思われるリーク画像をツイッターに投稿した。
リーク画像によると、これまで噂されてきたように3つのレンズを搭載するようだ。
金曜日(29日):iPhoneのチップ開発リーダーが退社
Apple
アップルのAシリーズチップはiPhone、iPadなどの同社のモバイルデバイスを競合製品と隔てる差別化要素のひとつ。
簡単に言えば、非常に重要なものだ。
Gerard Williams III氏は、これらのチップのリード・デザイナー。2013年のiPhone 5Sに搭載されたA7チップから、最新のiPhone XS、XS Maxに搭載されたA12チップを手がけた。29日、CNETはWilliams氏がアップルを退社したと伝えた。同氏が次に何をするかは不明。
金曜日(29日):約2年前に発表したワイヤレス充電マット「AirPower」をキャンセル。
AirPowerは3つのデバイスを同時に充電できるとアップルは言っていた。
Apple
だがもちろん、悪いことばかりではなかった。
Apple
先週、良いニュースもあった。
- 第3世代のiPad Airと第5世代のiPad Miniを発売。
- Apple Watchの心電図機能をヨーロッパ19カ国と香港でリリース。
- Apple Payがオーストリア、エストニア、ギリシャ、ポルトガル、スロバキア、スロベニアの6カ国に拡大。
- ティム・クックCEOがオプラ・ウィンフリー、スティーブン・スピルバーグと一緒に同社の回転式するエレバーターに乗った。
またアップルは2019年現時点で最も重要な製品、Apple Cardを発表した。
[原文:Apple had a terrible, horrible, no good, very bad week — here's what happened]
(翻訳、編集:増田隆幸)