【徹底検証】スタバ決済攻略法を発見。リワード vs. LINE Pay、おトクの分岐点は「月間2500円」だった

LINEスターバックスカード

4月8日に発表になった「LINEスターバックスカード」は果たして本当におトクなのか?

スターバックスとLINEは4月8日、両社が提携して提供する「LINEスターバックスカード」などを発表した。LINEスターバックスカードは、LINE上で発行・表示できるスターバックス各店舗などで使える決済手段だ。

両社は同時に、日本全国のスターバックスにおいてLINE Pay(コード払い)に原則対応するとも発表している。果たしてスターバックスユーザーはどのような方法で決済するのが一番おトクなのだろうか、検証してみよう。

スタバの会員制度は還元方法が独特

スターバックス用語解説

ここまでの用語と概要をまとめてみた。

図版作成:Business Insider Japan

結論を述べる前に、スターバックスとLINEそれぞれの会員制度を理解する必要がある。

まずはスターバックス。「My Starbucks」と呼ばれる会員制度が用意されている。登録は無料で、会員になるとスターバックスの最新情報を受け取ったり、プリペイド型(前払い式)の決済方法「スターバックスカード」のチャージや管理などが可能となる。

スターバックスカードは、FeliCaチップを内蔵したリアルカードやおサイフケータイ対応スマートフォンなどにインストールできるモバイル版、キーホルダー型の「STARBUCKS TOUCH」など多岐にわたり、今回LINEと共同で発行するLINEスターバックスカードもこれらのうちの1つと言える。

LINEスターバックスカードで支払い

LINEスターバックスカードも「スターバックスカード」の1種。スターバックス リワードの対象となる。

そして、My Starbucksの特徴の1つに特典制度「Starbucks Rewards(スターバックス リワード)」が含まれている。スターバックス リワードの特徴は以下の6点。

  • My Starbucksに登録済みのスターバックスカードを利用すると、50円(税抜)につき1 Starが貯まる
  • 最初の250 Starまでの会員は「Green Star」と呼ばれる状態。250 Starを超えると「Gold Star」となる
  • Gold Starになってからは、150 Star毎に「Reward eTicket」が1つ発行される。Reward eTicketは700円以内のドリンク、フード、コーヒー豆などの1商品と交換可能
  • Gold Starの資格はGold Star獲得時から1年間有効
  • なお、Gold Star獲得から1年以内に250 Starを獲得すればその時点からさらに1年間有効というように更新される
  • Gold Starの会員は、Reward eTicket以外にもさまざまな特典がある(例:新店舗の優先入店資格の抽選権など)

スターバックス リワード

スターバックスは同社のファン向けの特典施策として「スターバックス リワード」を用意している。

シンプルに計算すれば、最初のReward eTicketを獲得するには合計400 Star=2万円(税抜)の利用が必要となる。例えば、スターバックスのドリップコーヒーはトールサイズで330円(税抜)なので、合計60杯分となる。もちろん、スターバックスカードから支払いさえできれば、コーヒー豆や食べ物も対象となるので素直に60杯のコーヒーを飲まないといけないわけではない。

しかし、Reward eTicketの発行資格があるGold Starには1年間という制限があるため、毎日とは言わずとも生活圏内にスターバックスがないと魅力は薄いだろう。

LINEの会員制度は「前月の利用実績」がキー

マイカラー

LINE Payの会員制度は月ごとにポイント還元率が変動する「マイカラー」。

一方、LINE側のポイント制度は「マイカラー」と呼ばれるものがある。これはLINE Payユーザーすべてが標準で加入しているもので、前月のすべてのLINE Payを通した決済総額(税込)に応じて、当月のLINE PayによるLINEポイントの還元率が決まるというものだ。

マイカラーについて特徴をまとめると以下の3点となる。

  • 当月のマイカラー(ポイント還元率)は、前月のLINE Pay決済額総額に応じて決定される
  • 前月実績が1万円未満ならホワイト(0.5%還元)、1万円以上5万円未満ならレッド(0.8%還元)、5万円以上10万円未満ならブルー(1%)、10万円以上ならグリーン(2%還元)
  • 還元はLINEポイントで付与され、LINEポイントは1ポイント=1円としてLINE Pay残高にチャージできる

マイカラー

LINEはコード決済に限り、期間限定のキャンペーンを行っている。

出典:LINE

還元の対象となるのは、LINE Payのコード決済、LINE Payカード決済、Android版おサイフケータイ向けのQUICPay+決済、オンライン決済、請求書支払いなどだ。ただし、税金の請求書支払いや商品によってはポイント付与の対象外となるものもある。

また、LINE Payは2019年7月末までの間、コード決済に限り、マイカラー+3%のポイント還元を行っている。スターバックスが今回、原則的に全国の店舗での導入を決めたLINE Payはこのコード決済に該当するため、7月末までは3.5〜5%のポイント還元が受けられるというわけだ。

スターバックス リワードかLINE Payか、目安は「月間2500円」

LINEスターバックスカードで支払い

4月8日、LINEスターバックスカードで支払いを行ったところ、レシートには通常のスターバックスカードと同じように、決済後の残高などが表示された。

さて、これらを踏まえた上でスターバックス リワードとLINE Payコード支払いのおトクさを比較すると「1年間で約3万円(税込)使うか」が分かれ道になってくる。

年間で3万円(税込)以上使うのであれば、スターバックス リワードの方がおトクだ。なぜなら、端数を無視すれば、累計2万9700円の時点でReward eTicketを2つ獲得でき、還元額は最大1512円(税込)。還元率は約5.1%と、コード決済の+3%キャンペーンを含めてもLINE Payのマイカラーの最大還元率(5%)を上回る。しかも、Gold Starの期限も累計2万7000円の時点で1年更新される。

年間で3万円、つまり1カ月あたり2500円。週1回スターバックスで640円(税込)を使えば到達できる計算となる。やはり、このおトクさを真に実感するには習慣的にスターバックスを利用している必要があるだろう。

LINE Payで支払い

2018年12月20日の試験導入時にLINE Pay(コード払い)で支払った際のレシート。レシートに残高などは表示されないが、決済と同時にLINE上に通知メッセージが届く。

逆に言えば、高頻度でスターバックスを使わない人であればLINE Payの方がおトクだ。また、貯まったLINEポイントは1ポイント=1円でLINE Pay残高に移行でき、LINE Payはスターバックスに限らずコンビニやドラッグストア、ファストフード店、家電量販店などで利用可能なため、無駄なく利用できるメリットもある。

また、例外的にLINE Payが常におトクになるケースは、「Payトク」などの20%還元キャンペーンを実施している期間である。

チャージ方法を選別することでさらにおトクに使える

LINEスターバックスカード

LINEスターバックスカードで払えばおトクだが、さらにおトクにする方法がある。

では、スターバックスをよく使う人はスターバックスカードを使い、スターバックス リワードでコツコツとStarを貯めておくだけでいいかと言うと、そうではない。さらに、おトクに使う方法が実はある。

ポイントは「スターバックスカードに対して、何でチャージするか」だ。

スターバックスカードは、店頭でのチャージのほか、My Starbucksのカード管理画面からクレジットカードでチャージもしくはオートチャージの設定が可能。

マイカラー

LINE PayからLINEスターバックスカードにチャージする際、LINE Payはコード決済ではなく「オンライン決済」扱いになるが、キチンとマイカラーの対象となっている。

今回発表されたLINEスターバックスカードに関しては、LINEアプリ上であれば店頭チャージに加え、LINE Pay(オンライン決済)でのチャージが可能だが、My Starbucksの会員情報と紐づけることで、通常のスターバックスカードと同じチャージ方法が利用でき、かつ各カード内の残高をカード間で移動することもできる。

ちょっとややこしいのでまとめると、スターバックスカードにチャージする方法は以下の3種類となる。

  • 【ケース1】店頭で現金やクレジットカードなどでチャージ
  • 【ケース2】オンラインでクレジットカードでチャージ
  • 【ケース3】LINEスターバックスカード経由で、LINE Pay(オンライン決済)からチャージ

では、おトクなのはどれか。思い出してほしいのは、LINE Pay(オンライン決済)の場合もマイカラーによるポイント還元の対象となる点だ。つまり、【ケース3】ではチャージするだけで0.5〜2%の還元が受けられる。

一方で、一般的なクレジットカードのポイント還元率は1%前後だ。すなわち、マイカラーのブルー(1%還元)、グリーン(2%還元)であれば、【ケース1】【ケース2】で利用できるクレジットカード相当もしくはそれ以上のポイント還元を期待できる。

dカードの場合

dカードでスターバックスカードのオンラインチャージを利用すると、100円につき通常1ポイント+特約店分3ポイントの計4ポイントが加算される。

出典:NTTドコモ

ただし、例外はある。とくに【ケース2】の場合、支払い元となるクレジットカードの種類が大きく影響を及ぼす。

例えば、NTTドコモが提供する「dカード/dカード GOLD」の場合、通常では100円につき1ポイント(1円相当)が付与されるが、スターバックスカードのオンラインチャージはdカード特約店に該当するため、100円につき1+3=4ポイントとなっている。

ほかにも、日本航空が提供する「JALカード」の場合も、スターバックスのオンラインチャージは特約店扱いになっており、200円につき2マイル(有償のショッピングマイル・プレミアムに入会していれば100円につき2マイル)と優遇されている例はある。

JALカードの場合

有料オプションの有無で還元率は異なるが、JALカードの場合もスターバックスカードへのオンラインチャージは他の店舗やサービスよりマイル還元率が高い。

出典:JAL

すなわちクレジットカードの元々の還元率とそのカードのスターバックスに対する優遇施策に応じて、チャージする方法をクレジットカードかLINE Payにするか、都度決めればいいというわけだ。

スターバックス リワードの特典狙いの場合、年間で考えると割と安くはない金額を支払うことになる。その際、なるべく高還元率の支払い手段を用いることで、よりおトクな生活を送れるようになる。

(文、撮影・小林優多郎)

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