半数近くが大学進学を後悔? 最新調査で分かった、いま学生ローンを借りて学位を取ることの価値

呆然とする卒業生

学生ローンを組んでまで、大学に行く価値はなかったと考える人も。

MediaNews Group/The Mercury News via Getty Images

  • INSIDERとモーニング・コンサルト(Morning Consult)の調査によると、学生ローンを抱えているもしくは抱えていたミレニアル世代の半数近くが、大学にそれほどの価値はなかったと考えている。
  • 大学に価値があると考えるか、価値がないと考えるかは、意見が真っ二つに分かれるところだ。ミレニアル世代の中でも、今も学生ローンを返済している人たちは、すでに返済を終えた人たちに比べて、大学に行ったことをより後悔している。
  • 大学の授業料はこれまでになく高くなっていて、学生ローンによる借金もこれまでになく増えている。専門家は、大学にかかる費用が学位をより手の届かないものにしつつあると指摘する。

INSIDERとモーニング・コンサルトの調査によると、借金のあるミレニアル世代の半数近くが、学生ローンを抱えて大学に行く価値はなかったと考えている。

調査はアメリカ人4400人を対象に行われた。このうち1207人が自身を「ミレニアル世代(この調査では22~37歳と定義)」と回答した。

自身の経済状況から見て、大学進学のために学生ローンを借りる価値はあったかどうか尋ねたところ、回答者の約21%が「明らかになかった」、約23%が「おそらくなかった」と答えた。一方、27%近くが「明らかにあった」、26%が「おそらくあった」と回答した。

つまり、学生ローン次第ということだ。

価値は「明らかにあった」もしくは「おそらくあった」と答えたミレニアル世代のうち、すでに学生ローンを完済したと答えた人の割合(64%)は、今も返済していると答えた人の割合(48%)よりも多かった。一方、「明らかになかった」「おそらくなかった」と答えたミレニアル世代では、今も学生ローンを返済していると答えた人(49%)の方が、すでに完済したと答えた人(33%)よりも多かった。

要するに、今も学生ローンの返済をしている人は大学進学という自身の決断を後悔し、すでに返済し終えた人は大学に進んだことを良かったと感じているようだ。

高い授業料と膨らむ学生ローン

大学にかかる費用の上昇が、大学進学の価値を低下させている可能性もある。アメリカでは、大学の授業料が1980年から2倍以上になっている

その原因の1つは、大学進学に対する需要だと、オハイオ大学の経済学の特別名誉教授で作家のリチャード・ヴェダー(Richard Vedder)氏はBusiness Insiderに語っている。ヴェダー氏は、「大学に進学することで得られる報いは、1985年から2000年代初めにかけて拡大、成長してきたが、ここ10年ほどで低下してきた」と指摘する。

大学進学者がこれまでになく増えているということは、大学の提供するアドバンテージが増大するコストを上回っているということだ。だが、調査の結果、それは必ずしも —— 少なくとも全員にとって —— そうではなさそうだ。

Business Insiderが報じたように、アメリカでは2017年、学生ローンの借金が史上最悪の1人あたり1万7126ドル(約190万円)に達した。Student Loan Heroによると、2018年にはアメリカ全体の学生ローンの借金総額は1兆5000億ドルに達し、4400万人以上がこれを抱えているという。

ヴェダー氏は「学位のアドバンテージは、費用の高騰によって10年前よりも減っている」とし、「投資リターンが低下している」と指摘する。

[原文:Nearly half of indebted millennials say college wasn't worth it, and the reason why is obvious]

(翻訳、編集:山口佳美)

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