心理学者がアドバイスする、ケンカを1分以内に終わらせる方法

けんか

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  • けんかをすると、感情的になったり、小さな意見の食い違いが1時間に及ぶ口論になったりする。
  • Business Insiderは、けんかを早急に解決するカギを2人の心理学者に尋ねた。
  • 彼らは、友好的な口調を維持し、相手への共感を持ち、両者が納得できる解決策を考えることで、けんかを1分以内に終わらせることができるという。

誰にでも経験があるはずだ。

職場であまりにも疲れていたせいで、上司とぶつかってしまったり、家庭で何かイライラしていて、突然、トイレットペーパーを誰が買い忘れたかでけんかになったこと。

知らないうちに感情的になってしまったり、ささいなことで愛する人もしくは尊敬する人と1時間も口論したことが。

だが、これらは必然ではない。お金を払ってアンガー・マネジメントのレッスンを受けたり、自己啓発本を買う必要もない。心理学者のスーザン・ハイトラー(Susan Heitler)氏スーザン・ホワイトボーン(Susan Whitbourne)氏が、けんかをエスカレートさせず、双方が合意できる解決策に至るためのいくつかのアドバイスをくれた。

自分の感情に耳を傾けよう —— でも、感情に飲み込まれてはダメ

けんかを避けるために、自分の感情を飲み込みたくなるかもしれない。だが、ハイトラー氏とホワイトボーン氏は、そのネガティブな感情が自分に何かを伝えようとしているのかもしれないと認めることが重要だという。

心理学者で『The Power of Two』の著者でもあるハイトラー氏は、「ネガティブな感情は、そこに葛藤があることを知らせてくれます —— 例えば、あなたが望むものは手に入らない、もしくは手に入れようとしているものはあなたの望むものではないということを」と言い、「蛍光ペンのように、それはあなたの注意を引き、何かしら対応するようシグナルを送っているのです」と、Business Insiderに語った。

ただ、「そのネガティブな感情を声に出すと、相手は身構えてしまいます」と同氏は言う。

マサチューセッツ大学アマースト校の名誉教授であるホワイトボーン氏は、自分の感情を知ることは重要だが、相手の感情に寄り添い、共感することも重要だと指摘する。自分の欲求や都合だけを気にかけて口論すると、互いに満足のいく解決に至るのが難しくなる。

2人の心理学者は、自分の懸念を伝えるときも友好的な口調を維持し、相手の考え方を理解しようと努めることが大事だとアドバイスする。もめごとをすぐに解決する最初のカギは、あなたの声のトーンだ。

相手の気持ちを理解しよう

どちらが正しくて、どちらが間違っているか、何時間ももめることもあるだろう。だが、2人の心理学者は、ちょっとした相手への共感が、けんかを早く終わらせるカギだという。

ホワイトボーン氏は「自分に対して示す思いやりを、相手にも示しましょう」とアドバイスする。

ハイトラー氏も、互いに相手の考えを理解しようと努力し合うことが重要だと指摘する。

計画を立て、それを守ろう

けんかを早く終わらせるもう1つの重要なカギは、両者が納得できる解決策を考え、それをどうしたら実現できるか計画を立てることだと、2人の心理学者は言う。

ホワイトボーン氏は、「一度決めたら、双方で至った決定をともに守ることを約束しましょう。そうすることで、リセット・ボタンを押して、もう一度けんかを始めずに済みます」とアドバイスする。

ハイトラー氏も、双方で至った合意を見落としなく、互いに同じように理解するための時間を取るよう勧めている。

「『まだ解決していないと感じるところはない? 』という魔法の質問で終わりましょう」「その上で結論をまとめましょう。それぞれが次の段階として何をするのか、至った結論に自分が満足していることを示すのも大切です」と同氏は言う。

けんかは必ずしも避けられるものではないと、2人の心理学者は言う。だが、状況にどうアプローチするかによって、あなたが手にする結果は大きく変わるだろう。

自分の正直な感情を認識し、相手の感情も大切にすることで、後に引けない状況を作り出すことなく、けんかの原因を早く見つけ、両者が納得できる解決策に至ることができるのだ。

[原文:How to resolve a fight, in 60 seconds or less]

(翻訳、編集:山口佳美)

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