合法化のおかげ? マリファナの使用がアメリカの社会人の間で増加している

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アメリカではマリファナを使用する社会人が増えている。

Stephanie Keith/Getty Images

  • 医療検査サービス大手「クエスト・ダイアグノスティクス(Quest Diagnostics)」の研究によると、アメリカでは社会人の間でマリファナの使用が増えている。2014年から16%増加したという。
  • 社会人の薬物全般の使用も、ここ14年で最も多い。
  • だが、明るい兆しもある。オピオイドの使用検査で陽性だった社会人の割合は2017年から2018年で21%減り、2015年のピーク時に比べると37%減った。

クエスト・ダイアグノスティクスの最新研究によると、アメリカでは州ごとの娯楽用、医療用大麻の合法化が進むにつれ、社会人の間でマリファナの使用が増えている。

900万近い尿検査を分析した結果、全ての薬物 —— オピオイド、コカイン、ヘロイン、マリファナを含む —— 検査で陽性だった社会人および求職者の割合は2018年、ここ14年で最も多かった。

社会人によるマリファナの使用は、2014年から16%増え、社会人全体の2.8%を占めた。また、航空パイロットや列車の運転士といった安全にかかわる仕事に就く人の間でも2014年から24%以上増え、0.88%を占めた。

マリファナは現在、アメリカの10の州で21歳以上の成人の使用が、33の州で医療用の使用が合法になっている。ほかにも、ニュージャージー州やニューヨーク州、イリノイ州など、より多くの州が合法化を目指している。

調査結果をまとめたチャート

Courtesy of Quest Diagnostics

クエスト・ダイアグノスティクスのシニア・ディレクター、バリー・サンプル(Barry Sample)氏は、「我々の綿密な分析によると、マリファナだけが労働人口の間に出回っているわけではないが、その使用は増え続けている」と指摘する。サンプル氏は「マリファナをめぐる政策が変わり、雇用主が自らの従業員や顧客、市民を守るための戦略を検討する中で、雇用主はマリファナを含む薬物使用が自身のビジネスに突き付けるリスクをよく考えるべきだ」という。

だが、明るい兆しもある。

同研究によると、オピオイドの使用検査で陽性だった社会人の割合は2017年から21%減り、2015年のピーク時に比べると37%減った。合法化されたマリファナが、オピオイド中毒と戦う人が逆戻りする可能性を減らしているとのエビデンスもある。

この研究の難点の1つは、大麻に含まれる成分「THC (テトラヒドロカンナビノール)」は脂溶性で、何カ月も体内にとどまる可能性があることから、尿検査ではその人がマリファナ依存なのか、ただ検査の数週間前のどこかの時点で消費しただけなのか、突き止められるかどうか分からないということだ。

[原文:Marijuana use is on the rise among US workers as more states legalize the drug]

(翻訳、編集:山口佳美)

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