「逃げたい」と思う家事からリストラ。家事外注への抵抗をなくすには

家事を減らすと言うときに、ちょっと立ち止まって考えたいのは、「何の家事を減らしたいか」ということです。

人によって家事の好き嫌い、得手不得手にはかなり違いがあります。買い物がストレス解消になっているなら、無理して買い物をやめることはありません。パリッと乾いた洗濯物を取り込む瞬間が幸せなら、洗濯以外のもので手を抜くことを考えましょう。

まずは急場しのぎに外注サービス

洗濯物をしまう女性

どの家事が消えたら、あなたの生活は楽になる?

shutterstock / kazoka

家事は減らすことで、時間以上に心の負担が減ることが大事ではないでしょうか?そういう意味では、まずはやりたくないこと、逃げたいと思っているものから優先的にリストラしていくのが正しいように思います。

そのためには、まず、ちょっと立ち止まってかんがえましょう。一体どの家事が消えてくれると、日々の生活は楽になるだろう、と。

家事のリストラで一番てっとり早いのは外注のように思えますが、周りに聞くと「いや、そこまでは」と抵抗感がすごく強いのです。

話を聞いていると、外注してしまうと、そこから先、一生外注が続くと思うこともしばしばですが、外注はとりあえずの急場をしのぐためのリスクヘッジだと割り切ります。

例えば、仕事が忙しくて買い物に行けないならネットスーパーやアマゾンを使う。夕飯を買いに行くのも、外食もしんどいなら、作り置きをしてくれる人に頼んでみる。

それを毎日続けるのではなく、明日あさっての急場をしのぐために、ちょっと外部の力を借りる。そんな感覚で外の力を導入して、まずは一息ついてみます。継続するかどうか、レギュラーで使うかどうかは、その場をしのいで、ちょっと余裕ができてから考えても、決して遅くはありません。

家電は必ずしも家事を減らしてくれない

私自身は子どもが小さい頃、土日を買い物に潰されるのがいやでした。お米や牛乳、トイレットペーパーなどを大量に買い込んでフラフラ自転車で家に戻るのがつらかったのです。生肉のビニールパックにツメで穴を開けてしまったり、バナナの皮をむいたりしてしまうような子どもを連れて、スーパーを歩くことも、この上なく苦痛でした。

だから、買い物は基本週2回。月曜配送の生協と木曜配送の生協に、曜日優先で加入しました。一つ目の生協に加入して、自動的に物資が届く便利さを実感してから、二つ目を探すまでにさほど時間はかかりませんでした。

配達の箱を開ける女性

最近は買い物代行サービスや食材の宅配サービスも充実している。

shutterstock / Miriam Doerr Martin Frommherz

最近は、トライアルができるサービスも増えているので、パートナーと相談しながら、いくつか試し、非常事態に備えておきます。

今大変なこの生活は、渦中にいると延々と続きそうな錯覚を起こしますが、子どもは確実に成長していきますし、仕事の状態も変わっていきます。介護の状況にも変化は起こります。今、大変なことをしのぐために、使えるサービスには手を伸ばしてみてはどうでしょう?

『家事は8割捨てていい』にも書きましたが、家電は便利そうでいて、必ずしも家事を減らしてくれるとは限りません。設定に時間がかかったり、やり方を覚えるために説明書を読まなければならないとすれば、むしろ、買わない方がよいくらいかもしれません。

おまけに大型の家電などは、廃棄にも手間とお金がかかります。家電による家事の軽減を図るときは、かなり具体的に、この家電を買ったらどこをどんなふうに家事を減らしてくれるかを考えます。

メンテナンスの必要なども要チェック。とてもおいしいコーヒーが飲めてパーツが多くて洗うのが大変なコーヒーメーカーはむしろ洗い物の負担感を増やしてしまいそう。パワフルだけれど高価なフィルターを取り寄せなければならない掃除機は出動頻度が減りますし、とてもおいしく炊けるけれど炊飯にとても時間のかかる炊飯器よりは、ガスで炊いてしまったほうが早くて楽、というケースもあるからです。

家電で家事を減らしたいと思ったら、パートナーや家族に提案してはどうでしょう? なぜ、それがほしいのか、どういうメリットがあるのか。家族に説明しながら、自分が見落としていたことに気づいたり、逆に別のアイデアが家族から出てきたりすることもあるでしょう。

家事の大変さを家族で共有しよう

食洗機を使う女性

最終的な目的は家事の負担感を減らすこと。

shutterstock / New Africa

最終的な目的は家電を買うことではなく、家事を減らす、もう少し言うと、家事の負担感を減らすことです。

例えば、「毎食後、食器を洗うのは大変だから、食器洗い機を買いたいんだけど」と家族に提案したとします。「どこに置くの?」「いくらするの?」と言われても、「反対している」「家事を減らすのに協力する気がない!」と怒らずに、ちょっと話し合いを続けます。

むしろ「毎食洗わなくてもいいんじゃないの?」「じゃぁ、朝ご飯は、トーストだけにして洗わないようにするのは?」という話が出てきたら、それを実行してみましょう。

「夕飯は家族交代で洗うことにすれば?」という提案が出たら、「私は食器洗い機がほしいのよ!」ではなく、その提案に乗ってみましょう。

大事なのは、家事を巡る状況を家族で共有して、問題の解決方法を一緒に探ることです。そこから、家族で家事を巡るコミュニケーションを始めることなのです。

注:この記事の書題と書影のリンクを経由してアマゾンで本を購入すると、編集部とアマゾンとのアフィリエイト契約により、編集部が一定割合の利益を得ます。


佐光紀子:1961年生まれ。繊維メーカー勤務などを経てフリーの翻訳者に。ある本の翻訳を機に、重曹や酢などの自然素材を使った家事に目覚め、研究を始める。主な著書に『キッチンの材料でおそうじする ナチュラルクリーニング』『やめたら、お家スッキリ! モノと手間がグンと減る「楽チン生活」70のヒント』『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』など多数。

ソーシャルメディアでも最新のビジネス情報をいち早く配信中

あわせて読みたい

Popular

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み