ファーウェイ輪番会長「アップルと5Gスマホで競争したい」。今年の二ケタ成長に自信

ファーウェイが2019年の経営戦略を説明するグローバルアナリストサミットが16日、中国・深セン市で始まった。胡厚崑(ケン・フー)輪番会長は基調講演で、今年から来年にかけて世界各地で商用サービスが始まる5G技術の革新性を強調し、今年の同社のキャリア事業の2ケタ成長に自信を示した。

ファーウェイの胡輪番会長は基調講演で2019年の自社の成長に自信を示した。

折りたたみスマホと5Gで革命が起きる

韓国、アメリカが今月、5G技術の商用サービスをスタートさせ、日本でも、キャリア4社に周波数が割り当てられた。ファーウェイは2025年までに650万の5G基地局が整備され、ユーザー数は28億人に達するとの予測を示した。

胡氏は、5Gが通信速度を飛躍的に向上させるだけでなく、情報通信技術(ICT)の各分野で以下のような革命をもたらすと語った。

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サミットでは折りたたみスマホの展望も説明された。

仮想現実(VR)・拡張現実(AR)分野

「現在はコンピューターの計算能力が不足しており、グラスの装着も必要で、使い勝手がいいとは言えない。5Gの商用化でこれらの障害が取り除かれ、2025年にVR・ARのユーザー数は3億4000万人に増え、企業の9%が産業に活用するようになる」

折りたたみスマホ

「5Gと(ファーウェイが今年の夏ごろ発売する)折りたたみスマホを組み合わせれば、ゲームやイーラーニングへの活用で革命が起こせる。2019年末には本当に人をわくわくさせるコンテンツがたくさん登場しているだろう」

2025年には大企業の97%がAIを利用

胡会長は人工知能(AI)とクラウドの将来像についても言及、「AIがクラウドの普及に拍車をかけている。2年前は多くの企業が、クラウドを使うかどうか悩んでいたが、今はどこも、クラウドに色々なものを載せたいと話している。この流れを後押ししているのがAIだ」と語った。

同氏は2025年には全ての企業がクラウドを使い、大企業の97%がAIを活用しているとの見通しを示した。

5G採用、「各国の賢明な判断を信じる」

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サイバーセキュリティーの最高責任者を務めるイギリス人の会見には、多くの欧米メディアが参加し、会見は全て英語だった。

ファーウェイは2018年末、孟晩舟(メン・ワンチュアン)副会長兼最高財務責任者(CFO)の逮捕を機に、アメリカとの対立が一層深まっている。トランプ大統領は、各国にファーウェイの5G技術を採用しないよう呼びかけ、日本など一部の国は、同社排除に動いている。

ファーウェイには大きな逆風だが、胡氏は2019年のキャリア事業について、「5Gは国によって展開ペースが違い、韓国や日本など先行する国がある一方、試験段階の国もある。だが、全体を見れば2018年より市場が広がることは間違いない。中東、欧州、中南米、アフリカなどで5Gの構築が進む。5Gだけでなく、4Gを拡張する国もあり、全体を見れば、成長の流れは変わらない」と説明、二ケタ成長を見込んでいると明らかにした。

排除の動きについても、「アメリカでの展開は自ら諦めた。オーストラリアでは5Gは拒絶されたが、4G拡張には参画している。(排除の)プレッシャーはあるが、最終的には多くの国が賢明な選択をすると信じている」と述べた。

5Gチップのアップルへの外販は否定

アナリストサミットに先立つ14日(現地時間)、ファーウェイ創業者任正非(レン・ジョンフェイ)CEOが、ファーウェイが開発した5Gチップセットをアップルに販売することについて「前向きな態度」を示したと報じられた。だが、胡氏は「現時点でチップセットを社外に販売するつもりは全くなく、アップルとも議論していない」と否定。

「アップルの努力がなければモバイルインターネットの時代はこんなに早くやってこなかった。5G時代も、スマホの成長のために、アップルには競争にぜひ参入してほしい」と語った。

(文・写真、浦上早苗)

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